So-net無料ブログ作成
検索選択
昔話みたいな話 ブログトップ

天の機織り機 [昔話みたいな話]

タイトル:天の機織り機
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
古都乃 彩菜 (コトノ アヤナ) ... X国人で祖父が日本人だったと言っているが、本当は宇宙人。
その他 ...

本文:
 昔々、空の上に天女がいて、毎日、機を織っていた。
 ある時、天女は機を織る手を休め、雲のすきまから見える地上の人間たちの様子を見た。
 天女は、元気に暮らす人間たちを見て、地上に行ってみたくなった。

 天女がいつも使っている機を織る杼(ひ)は、少し古くなっていた。
 天女は、地上に行き、腕のいい職人に新しい杼を作ってもらうことにした。

 天女は、杼を持って地上に降りていった。

 天女は、機織り機を作れる腕のいい職人を探すと、持ってきた杼を職人に預け、「これと同じ物を作ってください」と言った。

 天女は、その後、のんびり街を歩いた。
 そのうち、どこからか美味しそうなにおいがしてきた。
 天女が、においのする方に飛んでいくと、そこに一軒の食べ物屋さんがあった。
天女「この店で何かを食べてしまうと、
 杼を作ってくれる職人さんに払うお金が、無くなってしまう……」
 天女は、店の前で、少しの間迷っていた。
 天女は、足りなくなった分は、食べた後で、空の上に取りに行けばいいと考え、店に入った。

 天女は、その店で数品の料理を注文して、それを食べた。
 料理は、どれも素晴らしい味だった。

 天女は、店から出るとつぶやいた。
天女「美味しかった……けど。
 やっぱり、足りなくなってしまった……」
 天女は、足りなくなった分のお金を取りにいこうと思い、空に向かって、飛び上がった。
天女「あっ……。飛べない……」
 天女は、そこで、自分が空を飛べなくなっていることに気付いた。

 天女は、自分が小さい子供の頃、母親に、
「地上の食べ物を食べた天女は、体が重くなって天に帰れなくなる」
 と言われたのを思い出した。

 天女は、その場所をぐるぐる回りながら、しばらく考えていた。
 そして、天女は、天女の織る衣でも空を飛ぶことができることを思い出した。

 天女は、近くの村を歩き、機織り機のある家を探した。
 ある家から、機を織る音が聞こえてきた。
 天女が、その家の戸を叩くと、優しそうなおばあさんが出てきた。
天女「機を織らせてください。
 できた反物は、差し上げますから……。
 その代わり、できた布をほんの少しだけ分けてください」
 天女は、そう言っておばあさんに頼んだ。
 おばあさんは、自分で機を織るのは大変だと思っていたので、よろこんで天女に機を織らせた。

 天女は、機を織り終わると、できた反物をおばあさんに渡した。
 そして、約束通り、少しだけ布を分けてもらった。
天女「機を織らせてくれて、ありがとうございました」
 天女は、おばあさんに礼を言った。

 天女は、おばあさんの家を出ると、分けてもらった布を体にあて、空に飛び上がった。
 しかし、空を飛ぶことはできなかった。

天女「天に帰れない……。
 とすると、ここで暮らしていかなくちゃならない……」
 天女は、職人に預けていた杼を返してもらって、
 それを売り、そのお金でしばらく暮らすことを考えた。

 天女は、職人のところに行き、事情を話した。
 職人は、天女に同情した。
 職人は、天女に杼を返し、その上、少しだけれど貴重な食べ物を天女に分けてくれた。
 天女は、礼を言って、職人の家を後にした。

 天女が、杼を売りに行く途中、天女は、機を織らせてくれた おばあさんに会った。
 おばあさんは、天女に言った。
おばあさん「もし、良かったら、ぜひ、もう一度、家で機を織ってください」
 天女は、使い慣れた杼で、もう一度、機を織ってみたいと思い、おばあさんの家に行った。

 天女は、おばあさんの家で、反物を織った。
 おばあさんは、その反物で天女のために着物を作ってくれた。
 天女が、おばあさんの作ってくれた着物を着ると、天女の体が、ふわりと浮いた。
天女「浮いた……。
 これで、帰れる。
 あっ、ありがとうございました」
 天女は、おばあさんに礼を言って、天に帰っていった。


 ……と、こういう話しが伝えられていますが。
 その天女の衣の仕組みを元にして開発されたのが、このUFOです」
 と、古都乃 彩菜は、新しく買ったUFOを前に立ち、リサコに言った。
リサコ”本当に?”
 リサコは、その話しを聞いても、にわかには信じられなかった。
リサコ”確かに、このUFOのエンジンルームには、エンジンは無かったけど……”
 リサコは、さっき古都乃 彩菜と一緒にエンジンルームに行き、このUFOに、エンジンが無いのを確認した。
古都乃 彩菜「じゃっ!」
 古都乃 彩菜は、そう言うと、新型のUFOに乗り、試験飛行を兼ねて宇宙に飛んでいった。
リサコ「あっ、飛んだ……」

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。
 なんでもかんでも、魔女のものがたり にしなくても良かったかな……。

Copyright magnificent18 All Rights Reserved.



nice!(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

胡瓜とカッパ [昔話みたいな話]

 昔話みたいな話です。
--

タイトル:胡瓜とカッパ

 昔々、あるところにいたずら好きなカッパがいた。
そのカッパは、いつも仲間たちと近くのきゅうり畑を荒らしてまわっていた。他のカッパたちは自分の食べる分だけのきゅうりを取っていたが、そのカッパは自分が食べない分まで手当りしだいきゅうりをもいで、食べ散らかしていた。
 その日も、友人のカッパが、きゅうりを取りに行こうと誘いに来た。
友人のカッパ「今日は、村で一番大きなきゅうり畑に行こうぜ。もちろん、行くだろ?」
そのカッパ「もちろんっ!」
 そのカッパが、友人のカッパとその畑に行くと一本のきゅうりが畑の入り口に落ちていた。
カッパ「さっそく、一本。いただき」
 カッパは、それをパクッと食べた。

 畑の持ち主は、せっかく育てたきゅうりを収穫前にいつも食べられてしまうのでとても困っていた。
 そこで、村の神社に行き、神様にお願いした。
畑の持ち主「畑のきゅうりを勝手に食べられませんように……」
 それを聞いた神様は、さっそく、水辺で遊ぶカッパのところに行き、他の人の畑のきゅうりを勝手に取るのはやめるように言ったが、カッパは神様の言うことを無視して魚を追って遊んでいた。
 神様は、困った顔で台帳を開き、そのカッパのことを調べてみた。
 そのカッパは、元は川で水遊びをしている時に命を落とした人間の子供だった。人間は、死んだ後はあの世に行き、一定期間あの世ですごした後で、再び人間に生まれかわらなければならなかったが、そのカッパの魂は、もうとっくにその生まれかわりの時期をすぎていた。
 神様は、それをカッパに話し、できるだけ早く生まれかわるようにすすめたが、カッパは、「んあ? ……。まだ、カッパのままでもいい」と言って、水の中に潜ろうとした。
 神様は、あわてて台帳の別のページを開き、早口で、「これっ、これなんかいいんじゃないか? 今度、きゅうり畑の家に子供が生まれることになっている。ここに生まれかわればいつでもきゅうりが食べられるぞ」と言った。
 そのカッパは、「……。ちょっと、考えてみる」と言うと水の上に浮かびながら、毎日取れたてのきゅうりを食べる様子を想像してみた。
カッパ「悪くない……」
 カッパは、横目でちらっと神様の方を見ると、ぶっきらぼうに、「生まれかわってもいいよ……」と言った。
 神様は、ほっとした顔で、カッパに生まれかわりの方法を話した。
神様「明日の明け方、神社の祠の中で待っていなさい。生まれかわりの神様が来て、生まれかわらせてくれるから」
 神様は、そう言うと、すーっと消えていった。
 カッパは、祠の中で待っている間、お腹がすくといけないと思ったので、近くの畑できゅうりをたくさん取り、それを持って祠に入った。
 そして、祠に入ると、床にきゅうりをばらまいて、寝ころがり、それを食べていたが、お腹がいっぱいになるといい気分で眠ってしまった。
 明け方になって生まれかわりの神様が祠に入ると、床一面にきゅうりが転がっていた。
生まれかわりの神様「今日は、きゅうりを生まれかわらせるのか?」
 生まれかわりの神様は、その部屋の魂をきゅうりに生まれかわらせると帰っていった。

 気づくとそのカッパはきゅうりになっていた。なんで自分がきゅうりなのか考えようとしたが、きゅうりには考える頭が無かったので、いくら考えても答えが出なかった。
 それから、カッパのきゅうりは、蔓につながれ、毎日ブラブラしながら太く大きく育っていった。
 ある日、きゅうりたちが心地よい風に揺られブラブラしていると、畑荒らしがやってきて、手当たり次第にきゅうりをポキポキ折って食べはじめた。きゅうりたちは、何もできず、ただ食べられるにまかせていた。
 カッパのきゅうりは、勇気を出して立ち向かおうとしたが、きゅうりには手と足が無かったので、どう頑張っても手も足も出すことができなかった。 
 それでも、何かしてやろうと思い、力いっぱい体を揺らすと、勢いをつけて、畑荒らしの顔にぶつかってやった。畑荒らしは驚いて、逃げて行った。
 地面に落ちたカッパのきゅうりは、畑荒らしを追い払ったことに満足して、しばらく青い空を見ながら、そこに寝ころがっていたが、だんだん体から元気がなくなっていくのを感じた。カッパのきゅうりは、飛んだ時に蔓が切れ、蔓から栄養をもらえなくなっていた。
 カッパのきゅうりは、生命の危機を感じてなんとかしようとしたが、きゅうりの身ではどうすることもできなかった。
カッパのきゅうり「あかん、意識が遠くなってきた……。誰か……助け……て……」
 必死の思いで、仲間のきゅうりたちに助けを求めたが、無事だった他のきゅうりたちは、そしらぬ顔でさっきと同じように風に揺られてブラブラしていた。
 太陽は容赦なく照りつけ、カッパのきゅうりからどんどん水分を奪っていった。
カッパのきゅうり「誰か……」
 カッパのきゅうりがあきらめて目を閉じた時、誰かがそのきゅうりに手をのばした。
 安堵の表情でカッパのきゅうりが目を開けると、目の前に鋭い歯がついた大きな口が見えた。
そのカッパ「さっそく、一本。いただき」
 そして、そのきゅうりは、そのままパクッと食べられてしまった。

 そこで、そのカッパはガバッと跳ね起きた。
 友人のカッパが、きゅうりを取りに行こうと誘いに来た。
友人のカッパ「今日は、村で一番おいしいきゅうりがなる畑に行こうぜ。もちろん、行くだろ?」
そのカッパ「……。今日は、やめとく……」

--

あとがき:
 太く大きく育ったきゅうりが、風に揺られてブラブラしないと言う人がいるかもしれませんが、これは……、現実とは違うファンタジーな話しなので……。すみません。なんとなく(その文章の中で)ゆらしてみたかったんです。

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

黒い龍の村 [昔話みたいな話]

昔話みたいな話です。
ーーー

黒い龍の村

 昔々、あるところに、いろいろな妖怪がたくさんでる村があった。
 その村では、子供が遊んでいると、一つ目小僧が一緒に遊ぼうと言ってきたり、女の子が一人で泣いているので心配して声をかけてみるとのっぺらぼうだったり、
 大人たちが畑に行くのに、いつも通っている道を歩いていると、突然大きな岩でふさがれ、見上げてみると、それが大きな妖怪の体だったり、家でも、仕事場でも、狐や狸にばかされたりした。
 妖怪たちは、昼も夜もなく、村の人たちを困らせることをするので、村の人たちは、ほとほと困りはてていた。

 ところで、その村には、村のはずれに大きな湖があって、その湖にある時からたくさんの黒い龍が住みつくようになった。
 龍たちは、夜になると湖から出てきて、村人たちに悪さをし、太陽が出る前に湖に戻っていった。
 自由きままに出没して、村人たちを驚かせていた妖怪たちでさえ、その黒い龍たちが来てからは、龍たちを怖がって、夜の間はおとなしくしているようになった。

 ある夕方、一人のお坊さんが湖の前にやってきて、ふところから一枚の紙を出し、お経を唱えながら、それを湖に投げた。それは、大きく広がって、湖面全体をおおった。
 夜になって、龍たちが、いつものように湖から出ていこうとした。
 龍たちの頭と首は、紙を突き破ることができたが、腕や胸、背のひれはひっかかって、湖から出てくることができなかった。
 そして、龍たちがもがいているうちに、朝になり、太陽が高くのぼって、龍たちの体をちりちりと焦がした。
 体を焼かれた龍たちは、ぐったりして、湖面に広がっていた紙の上にばたばたと倒れていった。
 お坊さんが、その紙のはしっこをちょっと引っぱると、それは小さくなって、元の大きさになった。
 紙の上に倒れた黒い龍たちは黒い墨になり、その長い体は、お経の文字になっていた。
 お坊さんは、そのお経の読み方を村中の大人から子供にまでみんなに教えて、その後、どこかに行ってしまった。

 黒い龍たちがいなくなったので、また妖怪たちが昼も夜も関係なく出てくるようになったが、お坊さんに教えてもらった龍のお経を唱えると、妖怪たちは、こわがって逃げだしていった。
 そのうち、村から悪い妖怪たちは一匹もいなくなって、村人たちは、おだやかに暮らせるようになりましたとさ。
 めでたし、めでたし。

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
昔話みたいな話 ブログトップ