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欲しい気持ち vol.1 [ものがたり]


タイトル:欲しい気持ち vol.1
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
その他 ...

本文:
 リサコは、欲しいものがたくさんあって、すぐに衝動買いしてしまうので、いつもお小遣いが足りなくて困っていた。

 その日、リサコが、学校帰りに、駅前商店街を歩いていると、巫女の格好をした女の子が、通行人にストラップを配っていた。
 その巫女の格好は、神社で見かける普通の巫女のものではなく、どちらかと言えば、コスプレイヤーが着るような近未来的なイメージのある巫女の格好だった。
巫女の格好をした女の子「どうぞ~」
 その女の子が、リサコにストラップを差し出した。
リサコ「どうも……」
 リサコは、そのストラップを受け取った。そのストラップは、表面が木製の薄い板状のものだった。
 リサコは、そのストラップを自分のスマートフォンにつけた。

 それから、なぜか、リサコは、欲しかった”物”がすぐに手に入るようになった。
 テーブルが欲しいなと思っていると、たまたま通りかかった家具屋のおにいさんが、テーブルをくれたり、
 ラジオが欲しいと思いながら、電気屋の前を歩いていると、見知らぬおばさんが、ちょうど買ったばかりのラジオをくれたり、
 家に電球が無い時に、電球が必要だと思っていると、お隣さんが持ってきてくれたり……、
 そんなことがよくあった。

 それから数日後のある日。
 リサコは、学校帰りに歩きながらスマートフォンをいじっていた。
 リサコの首には、新品のマフラーがまかれていた。それは、さっき見知らぬお姉さんが、くれたものだった。
リサコ「このところ……、
 欲しいと思っているものがあると、いつの間にか誰かがそれをくれることが多いような気がするのだけど……。
 なぜ、だろう?」
 リサコは、自分のスマートフォンにくっついてゆらゆら揺れているストラップを見た。
リサコ「そう言えば、これをつけてからかも?」
 リサコは、スマートフォンを使い、思い付く単語を入れて、そのストラップをインターネットで検索し、調べてみた。
 ”街でもらったストラップ 品物 手に入る”
 誰かがそれについて書き込みした文章が、出てきた。

リサコ「たぶんこれ、私がもらったのと同じだ」
 リサコは、そのサイトの文章を読んでそう思った。
 そのサイトでは、複数の人が、それについて意見を書いていた。

 その中の一人は、それについて、このように書いていた。
 ”このお札ストラップは、どこかの神社のものなんじゃないかな。
 お参りすると、金運が上がる神社があるけど、
 これは、お札をつけて、お願いすると品物を手に入れる運が上がるっていうことなんじゃないんだろうか”

つづく

あとがき:
 フィクションです。
 読んでいただき、ありがとうございます。

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欲しい気持ち vol.2 [ものがたり]


タイトル:欲しい気持ち vol.2
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
その他 ...

本文:

 その書き込みに別の人が意見を投稿していた。
 ”私も、このお札ストラップをつけてから、何でも好きなものが手に入るようになった”

リサコ「お札か……。
 神社のお札……。この人たちは、そういう考え方をしているんだ……」
 リサコは、ストラップを配っていた女の子が、巫女の格好をしていたことを思い出した。

 その後、リサコは、そのストラップに欲しいものをお願いして、それが手に入ると心から感謝するようになった。
 それから、夜、眠る前には、心の中でそのストラップにお礼を言ってから眠るようにもなった。

 ある夜、リサコが気持ちよく眠っていると、白い服を着た人が枕元に現れた。
リサコ「あ、あの……。あなたは?」
白い服の人「私は、そのお札の……」
リサコ「ああ……」
 リサコは、そのお札ストラップの神様か何かだと思った。
リサコ「いつも、ありがとうございます」
 リサコは、その人に礼を言った。
白い服の人「気に入っていただけているようで、何よりです。
 他に何か、望むものは、ありませんか……」
 リサコは、また願いをかなえてくれるのだと思った。
リサコ「じゃあ、タブレットをお願いします」
白い服の人「では、今日は特別に私が……」
 その人の手の中から、手品のようにタブレットの箱が現れた。
 リサコは、その箱を受け取り、それを開けた。それはまさに、彼女が頭の中で欲しいお思っていたタブレットだった。
 リサコは、その箱の下に紙が挟まっていることに気付いた。
リサコ「これは?」
白い服の人「あなたが、今までに買った分の請求書です」
リサコ「は?」
白い服の人「私の星には、まだこの星では、それほど一般的ではない人の思念を読み取る装置があります。
 私たちは、その装置が中に入ったストラップをこの星の皆さんに配り、その持ち主の思念を読み取って、望むものを素早く提供する新しいサービスを始めたのです
 (ストラップの持ち主の思念を読み取ったら、すぐにその近くでそれを持っている人に連絡を取り、それをストラップの持ち主に提供してもらい、
 品物を提供してくれた人には、後でこちらから品物の代金とサービス料をお支払いする仕組みです。)
 言ってみれば、通信販売ならぬ、思念販売といったところでしょうか……」

 リサコは、それを聞いて、驚いた。
 今回リサコは、新しいサービスでクーリグオフ期間だったということもあり、全品返品して、代金は支払わずにすんだ。

 宇宙人は、ガッカリした顔で帰っていった。
 宇宙人が帰っていく後ろ姿を見ながら、リサコは、「欲望のコントロールは、しっかりしなくちゃ」とつぶやいた。

あとがき:
 フィクションです。
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おみくじ騒ぎ vol.2 [ものがたり]

タイトル:おみくじ騒ぎ vol.2
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
古都乃 彩菜 (コトノ アヤナ) ... X国人で祖父が日本人だったと言っているが、本当は宇宙人。
その他 ...

本文:

 リサコは、気付くと、山の中にいた。
 周囲には、廃品が山積みになっていた。
リサコ「私、なんでこんなところにいるんだろ?」
 リサコは、雑誌の束から出て元の姿に戻ると、あたりをキョロキョロ見まわした。

 空からUFOがやってきた。
 リサコは、近くに積まれていた古タイヤの陰に隠れた。
 そこに、古都乃 彩菜がやってきた。
 リサコは、古タイヤの陰から出ていくと、古都乃 彩菜に話しかけた。
リサコ「古都乃さん、こんにちは」
古都乃 彩菜「こんにちは」
リサコ「でも、古都乃さんはなぜ、ここに?
 私は、気が付いたらここにいて……」
古都乃 彩菜「私は、実は、ここで家族と会うことになっていて……」
 古都乃 彩菜の真上にUFOが止まった。
 UFOからキラキラした何かが降ってきた。
古都乃 彩菜「紹介するね。父と母、それから姉です」
 古都乃 彩菜は、彼女の家族をリサコに紹介した。
 だが、リサコには、彼女の家族の姿が見えなかった。
(注:古都乃 彩菜の星の人たちは、肉体を持たない精神だけの宇宙人だった。
 古都乃 彩菜の体は、ある地球人の細胞から作ったクローンボディーだった。)
 リサコは、もう一度、目を凝らして、古都乃 彩菜の近くを見てみた。
 古都乃 彩菜のそばに、キラキラした誰かが立っているのが見えた……。
 リサコには、一瞬、そんな気がした。
リサコ「は、はじめまして……」
 リサコはお辞儀をして、そこにいるであろう誰かに挨拶をした。
古都乃 彩菜の父母「こんにちは。はじめまして」
 男の人と女の人の声がした。
 突然、リサコの目の前に、小さな箱が現れた。
古都乃 彩菜の姉「これ、お近付きの印に……」
 小さな箱が、落ち着き場所を探して、空中でフラフラ動いていた。
 リサコが、その動きを目で追っていると、急にその箱が落ちそうになった。
 リサコは、慌ててその下に手を差し出した。
 小さな箱は、リサコの手の上にゆっくり置かれた。
古都乃 彩菜の姉「それは、私からのプレゼントです」
リサコ「ありがとうございます」
 リサコは、それを受け取り、彼女に礼を言った。
古都乃 彩菜の姉「これからも、妹と仲良くしてあげてくださいね」
リサコ「はい」
 その後、古都乃 彩菜と彼女の家族は、UFOに乗って飛んでいった。

 リサコは、もらったプレゼントを持って家に帰っていった。
 リサコは、自分の部屋に入ると、古都乃 彩菜の姉にもらった小さな箱を机の上に置いた。
リサコ「確かに、”未知のものとの出会い”ではあったけれど、
 ”恐ろしい”なんて、とんでもない。
 優しい人だったよ。プレゼントまでくれたし ... 。
 さて、これには、何が入っているんだろう」
 リサコが、古都乃 彩菜の姉からもらった小さな箱を開けると、中からユニークな姿をした大きな宇宙怪獣が出てきた。
 リサコは、それを見て腰を抜かした。

古都乃 彩菜の姉「よろこんでもらえたかな。
 今、☆星で流行っているかわいいペットなんだけど……」

あとがき:
 フィクションです。
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それは無かったことに [ものがたり]

タイトル:それは無かったことに
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
その他 ... 

本文:
 川神 梨紗子は、欲しいものがたくさんあった。
 欲しいものがあるとすぐに買ってしまうので、いつも、お小遣いが足りなくて困っていた。

 川神 梨紗子は、家事をしている母親に言った。
川神 梨紗子「欲しいものがあるんだけど……」
 川神 梨紗子が言い終わる前に、母親は、「ダメ」と言った。
川神 梨紗子「え……、あの……」
母親「そんなことより、もうすぐテストがあるんじゃないの?
 勉強やってるの?
 遊んでないで、勉強しなさい。
 勉強しないで、ゴロゴロしてばかりいたら、おやつ抜き!」
 川神 梨紗子の学校では、三日後にテストがあった。

 川神 梨紗子は、自分の部屋に戻った。
川神 梨紗子「よけいなこと言わなければ良かった……」
 川神 梨紗子は、勉強をしなければならないと分かっていたが、勉強よりも気になることがたくさんあった。
 気付くと、川神 梨紗子は、またそれについて考え始めていた。
川神 梨紗子「あ……、いけない。いけない」
 川神 梨紗子は、魔法のテキストを開いた。
 ”それは無かったことに”という魔法が、あった。
 テキストには、”それを見ても、聞いても、それについて考えなくなり、あなたの頭の中では、それは無かったことになります。”と書かれていた。
川神 梨紗子「これを試してみよう」
 川神 梨紗子は、さっそく、”今は、ちょっと考えたくないもの”のリストを作り、それを読み上げてから、その呪文を唱えた。
 マンガ、お菓子、新しい服、カラオケ、不思議なこと、その他色々……。

 川神 梨紗子は、その呪文を唱えた後、少しの間、ぼんやりしていた。
川神 梨紗子「……。何か欲しいものと、気になるものが、あったような気がするんだけど……。」
 川神 梨紗子は、寝転がって、それについて考えようとした。しかし、それが何なのか分からなかった。
川神 梨紗子「いつもなら、寝転がりながらやることが、あったような気がするんだけど……。
 思い出せない……。
 仕方ない。勉強しよう」
 川神 梨紗子は、机に向かって勉強を始めた。

 少しして、母親がやってきて、川神 梨紗子の部屋を覗いた。
 川神 梨紗子は、机に向かって、勉強していた。
 母親は、それを見て、驚いた顔をした。

 次の日の放課後、開武 千景が、「カラオケに行く?」と川神 梨紗子に聞いた。
川神 梨紗子「カラオケ……?」
 川神 梨紗子は、それが、なんのことだか分からなかった。
川神 梨紗子「帰る……」
 川神 梨紗子は、まっすぐ帰って勉強をした。

 その次の日の放課後、秘川 新那が、「先輩に、不思議な場所を聞いたんだけど」と川神 梨紗子に言った。
川神 梨紗子「そう……」
 川神 梨紗子は、そう言われても、あまりピンとこなかったので、まっすぐ帰った。
 川神 梨紗子が帰ってきて少ししてから、母親がそっと彼女の部屋を覗いた。
 川神 梨紗子は、机に向かって勉強をしていた。

 テストの日がやってきた。
 川神 梨紗子は、他の何かに気を散らすことなく、冷静に、答案用紙に答えを書き込んでいった。

 翌日、テストが返ってきた。
開武 千景「テストも終わったことだし、遊びに行かない?」
川神 梨紗子「行こう! 行こう!」
 その頃には、もうすっかり魔法の効き目が、切れていた。
 川神 梨紗子は、みんなと遊びに行った。

 川神 梨紗子が、家に帰ってきて少しすると、母親が、彼女の部屋に入ってきた。
 その時、川神 梨紗子は、音楽を聴き、お菓子を食べながらマンガを読んでいた。
母親「三日坊主だったか……。
 テストどうだったの?」
川神 梨紗子「はい」
 川神 梨紗子は、戻ってきたテストを母親に見せた。
 川神 梨紗子は、どの科目もそこそこ良い点が、取れていた。
母親「まあ、頑張ったみたいだし……。
 今回は、特別」
 と言って、母親は川神 梨紗子に、特別お小遣いをあげた。

あとがき:
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砂の上で昼食 vol.1 [ものがたり]

タイトル:砂の上で昼食 vol.1
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
その他 ...

本文:
 川神 梨紗子と早川 優理香の二人は、エレベーターで、そのホテルの最上階まで上がっていき、その階にあるレストランに行った。
 エレベーターのドアが開くと、ウェイターに案内され、窓から海が見える席に二人は座った。
 川神 梨紗子が、座る時、ウェイターが彼女の椅子の後ろに立ち、椅子を引いてくれた。
 川神 梨紗子は、そういうことをされたことがなかったので、少しとまどった。
 ウェイターは、二人のグラスに水を注ぐとテーブルから離れていった。
 壁には、何枚か絵が飾られていた。
 早川 優理香は、壁に飾られている絵は全部本物だと言った。

 川神 梨紗子は、慣れない場所で少し緊張していた。
川神 梨紗子「話しって?」
早川 優理香「ここは、父がオーナーをしているレストランなんですけど……。
 実は、このレストランで、最近不思議なことが起きるんです。
 梨紗子さんに、ぜひそれを解決していただきたくて、来てもらったんです」
川神 梨紗子「うん。まかせて」
 川神 梨紗子は、ポンと自分の胸を叩いた。 
早川 優理香「良かった。
 続きは、お食事をしながら話しましょう。
 肉料理のコースを予約していたのですが、よろしかったでしょうか」
川神 梨紗子「はい。大丈夫です」
 ウェイターが、大きな白い皿を二つを持ってきた。
 ウェイターは、それを二人の前に置くと説明を始めた。
ウェイター「……パン、パスタ、デザート、その他の料理などはビュッフェスタイルになっていますので、お好きなものをご自由にお取りください」
 川神 梨紗子は、レストランの中を見回した。二人がいるテーブルから離れた所に、ビュッフェ用の料理が並べられているのが見えた。
 ウェイターは、ニコッと笑うと、「ごゆっくり、どうぞ」と言って、テーブルから離れていった。
早川 優理香「じゃあ、食べましょうか」
川神 梨紗子「はい」
 肉料理は、素材を活かしたシンプルな味つけだが、なんとも言えぬうまみがあった。
 皿の端に、ひからびたキノコのようなのが載っていた。
川神 梨紗子”これは、何だろう……”
 川神 梨紗子は、それを口に入れた。
 それは、チップスのようにパリパリしていて、悪くない味だった。
 そのそばに、小さなフルーツが載っていた。
 川神 梨紗子は、それを普通のフルーツだと思ってフォークで刺して口に入れた。
 それは、中がシャーベットになっていた。
川神 梨紗子”これもなかなか……”
 その皿の上には、もう一つ、彼女が初めて見る食べ物があった。
 一見、辛子のように見えるが、いつも見なれている辛子とは、ちょっと違った。
 川神 梨紗子は、これも辛子に見えて、実は、まったく別の味なのかもしれないと思いながら、まるごとそれを口に入れた。
 それは、普通の辛子だった。
川神 梨紗子”辛いー!”
 川神 梨紗子は、顔を少ししかめた。
 川神 梨紗子が顔をあげると、早川 優理香が、クスクス笑っていた。

 川神 梨紗子の皿の上には、変わった色で、かたそうなものだけが残っていた。
 それは、どうにも食べられそうに思えなかったので、彼女はそれに手を付けずにいた。
 川神 梨紗子は、早川 優理香を見た。
 彼女はお店の人と、彼女の父親のことで話しを始めていた。
 他の家のプライベートな話しを聞くのは良くないと思ったので、川神 梨紗子は、テーブルを離れ、ビュッフェ料理を取りに行くことにした。

つづく。

あとがき:
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砂の上で昼食 vol.2 [ものがたり]

タイトル:砂の上で昼食 vol.2
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
その他 ...

本文:

 川神 梨紗子は、皿を持ち、その場所に向かった。
 信じられないことだが、川神 梨紗子は、ビュッフェ料理が置かれているテーブルに行く途中、(レストランの中にいるにもかかわらず、)トラに追われたり、怪鳥に襲われたりした。
川神 梨紗子「ここって、いったいどうなってるの?」
 川神 梨紗子は、料理のあるテーブルにやっとたどりつくと、皿に料理を載せ、席に戻っていった。

 川神 梨紗子は自分の席に着くと、取ってきた料理を一口、口に入れた。
川神 梨紗子「ここの料理は、やっぱり、おいしいね」
 早川 優理香は、やわらかく微笑むと席を立ち、彼女もビュッフェ料理を取りに行こうとした。
川神 梨紗子「早川 さん、ここのビュッフェは大変だから、気をつけてね」
早川 優理香「え?」
 早川 優理香は、少し首を傾げてから、料理を取りに行った。

 川神 梨紗子が、皿の上に取ってきた料理を全部食べ終えた頃、早川 優理香が、皿に山盛りの料理を載せて戻ってきた。
川神 梨紗子「早川 さん、大丈夫だった?」
早川 優理香「何がですか?」
 早川 優理香は、いつもと変わらぬおっとりした様子で言った。
 川神 梨紗子は、また料理を取りに行きたくなったが、またトラに襲われたら……と思うと、行くのをためらった。
 川神 梨紗子は、何度も考えた末、意を決して、料理を取りに行くことにした。

 今回も、トラに襲われたり、大変な苦労をして、やっと席に戻ってきた。
 早川 優理香が、川神 梨紗子に言った。
早川 優理香「先ほどの話しの続きなのですが、このレストランは、少し不思議なところがありまして……」
川神 梨紗子「不思議すぎるよ!」
 その時、壁にかかっていた絵が突然大きくなった。
 川神 梨紗子が驚いてその絵を見ると、それは、すぐにまた元の大きさに戻った。
川神 梨紗子「ここは、いったいどうなってるの?」
 急にレストランの中の温度が上がり、暑くなってきた。
川神 梨紗子「ちょっと……、暑くない?」
早川 優理香「そうですね。エアコンの調節がうまくいっていないのでしょうか……。
 でも、梨紗子さんは、魔女なんですから魔法で温度を調節してみたらどうですか?」
川神 梨紗子「そうね……。
 えっ、何で、私が魔女だって知ってるの?」
早川 優理香「私の中の魔女が言っていました」
川神 梨紗子「えーっ! どうしよう! どうしよう!
 もし、魔女狩りにあったりしたら……」
 川神 梨紗子は、動揺した。
 彼女は、あまりに動揺したので、皿の上に残っていた変わった色で、かたそうなそれをつまんで、ガリッと噛んだ。
川神 梨紗子「カタイっ。早川 さん、これ変だよ!」
 その時、レストラン全体が、ゆがみ始めた。
川神 梨紗子「というか、このレストランも変!」
 川神 梨紗子は、早川 優理香を見た。
 早川 優理香は、川神 梨紗子の目の前で、砂の塊になってボロボロ崩れていった。
川神 梨紗子「あっ!」

 川神 梨紗子は、熱い砂の上に倒れていた。レストランも、早川 優理香も消えていた。
 川神 梨紗子は、思い出した。
 魔女だけが読んでいる雑誌の抽選に応募して、”一回限定でどこにでも行ける魔法カード”を当て、そのカードで、”暖かいところ”に移動したこと。
 カードを使う時、正確な場所を指定せず、ただ、「暖かいところに行きたい!」と言ったために砂漠に来てしまい、その後、砂漠の暑さのせいで、すぐに気を失ってしまったこと。

川神 梨紗子「レストランでのことは、全部幻だったんだね……。
 もっと冷たい飲み物を飲んでおけばよかった……」
 幻の中で、ガリッと噛んでしまったかたいものが、彼女の指の先に触れた。
 それは、自分の部屋の空間がメモリーされた つながるくんだった。
 川神 梨紗子は、かろうじて指を動かし、それのボタンを押して、部屋に戻ってくることができた。
川神 梨紗子「助かった……」

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黒鏡の影 vol.1 [ものがたり]

タイトル:黒鏡の影 vol.1
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
Y ... 川神 梨紗子の師匠で、なんでも屋
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
その他 ...

 今回は、少しだけ怖い話しかもしれません。
 怖い話が苦手な人は、読むのを控えてください。

本文:
 秘川 新那は、ある時、ある人物から奇妙な噂を聞いた。
 その噂は、
 あるインターネットサイトを訪問し、そのサイトを開いたパソコンの前で、「鏡さん、うちに来てください」と言うと、三日以内に、未来のことが分かる不思議な鏡が家に送られてくる……というものだった。
 秘川 新那は、苦労してそのサイトを探し、聞いた噂のとおりに言ってみた。
 翌日、秘川 新那が学校から帰ってくると、彼女の家の郵便受けに、手鏡が入っていた。
 秘川 新那は、その鏡を郵便受けから、取り出してつぶやいた。
秘川 新那「本当に届いた……。住所も、名前も言ってないのに……」

 秘川 新那は、その鏡を自分の部屋の机の上に置いて、宿題をしていた。
 秘川 新那は、誰かの視線を感じたような気がして、鏡を見た。
 一瞬、鏡の中で何かが動いたように見えた。
 秘川 新那は、鏡を手に取り、もう一度、それをよく見た。
 特に変わったところは、無かった。
秘川 新那「気のせい?」
 
 秘川 新那は部屋のライトを消して、家族と一緒に夕食を食べるために、一階に下りていった。

 夕食後、秘川 新那は部屋に戻り、消えていた部屋のライトのスイッチを入れた。
 部屋が明るくなった瞬間、部屋の大きな鏡の中に人影が見えたような気がした。
秘川 新那「今、影みたいのが見えたような気がしたんだけど……」

 翌日、秘川 新那はその手鏡を学校に持っていった。
 そして、休み時間に、それを川神 梨紗子に見せ、昨夜のことを話した。
 秘川 新那は、川神 梨紗子に鏡を手渡した。
 川神 梨紗子は、渡された鏡をじーっと見た。
 鏡の中には、川神 梨紗子の顔が映っていた。
川神 梨紗子「特に変わったところは……」
秘川 新那「私も、初めはそう思ったんだけど……」
 その時、開武 千景が川神 梨紗子を呼んだ。
川神 梨紗子「うん、今行く」
 川神 梨紗子は、開武 千景に言った。
 その後、川神 梨紗子は、秘川 新那に「ちょっとごめんね」と言って持っていた鏡を秘川 新那に渡すと、開武 千景の方に行ってしまった。
 秘川 新那は、鏡を見た。鏡に、数字が映った。
秘川 新那「え? これは、何の数字だろう」
 始業のチャイムが鳴った。生徒たちは、自分の席に戻っていった。

 授業中、秘川 新那が、ぼんやり鏡のことを考えていると、彼女は、突然先生に指された。
 秘川 新那は、まったく先生の話しを聞いていなかったので、どう答えていいか分からなかった。
 彼女の頭に、ふと、鏡の中に見えたさっきの数字が浮かんだ。
 秘川 新那は、ぼそっと、その数字を言った。
 先生が、秘川 新那をじっと見た。秘川 新那は、緊張した顔で先生を見た。
先生「はい。正解」
 先生は、そう言うと行ってしまった。

つづく

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黒鏡の影 vol.2 [ものがたり]

タイトル:黒鏡の影 vol.2
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
Y ... 川神 梨紗子の師匠で、なんでも屋
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト
その他 ...

本文:

 秘川 新那は、家に帰ると、鞄から鏡を出して言った。
秘川 新那「やっぱりこれは、未来が見える鏡なんだ!」
 秘川 新那は、鏡を見た。10問ほどの数学の問題とその答えが映っていた。
秘川 新那「明日は、数学の小テストがある。
 もしかして、これは……」
 秘川 新那は、鏡に映った数学の問題と答えをノートに書き写し、時間をかけて、それを覚えた。
 秘川 新那は、翌日の小テストで、クラスで一番の点を取った。
 クラスのみんなが、秘川 新那を「すごい」と言ってほめた。
 秘川 新那は、家に帰ると、「これは幸運の鏡だ」と言ってよろこんだ。

 翌朝、秘川 新那が目覚めると、鏡が二つに増えていた。
 秘川 新那は、それを見て驚いたが、幸運の鏡が二つに増えたと楽観的に考えることにした。
 そして、増えた一つを母親にあげた。
 母親は、夕方、それを持って買い物に行った。

 買い物から帰ってきた母親は、少し興奮した様子で、その日、外であったことを秘川 新那に話した。
 母親は、野菜を買った後、買い物かごに入れていた鏡を何気なく見た。
 その時、鏡の中に、スピード宝くじを買って当たったところが見えたように思えたので、試しに一枚買ってみた。
 そうしたら、見事にそれが当たったのだと言った。

 翌朝、秘川 新那が目覚めると、また鏡が増えていた。秘川 新那の家にある鏡は、これで四つになった。
 秘川 新那は、母親が持っていた鏡から増えた鏡は、父親にあげるように、母親に言った。
 秘川 新那が持っていた鏡から増えた鏡は、家で飼っている老犬にあげた。

 その夜、仕事から帰ってきた秘川 新那の父親は、明るい顔で言った。
父親「今日は大きな契約が取れたんだ。
もしかしたら昇進もあるかもしれない」
 秘川 新那が、鏡を手に入れてから、秘川 新那の家は良いことばかりが起こっていた。

 次の日、川神 梨紗子が、学校帰りに秘川 新那のところに遊びに行くと、彼女の家にある物のほとんどが新しく買い替えられて、新品になっていた。
 秘川 新那は、気前よく色々なものを出して、川神 梨紗子をもてなしてくれた。

 川神 梨紗子は、秘川 新那の家から出てくると言った。
川神 梨紗子「どうでした?」
 小さくなったYが、川神 梨紗子のポケットから顔を出した。
Y「かなりまずい。今夜あたり、やつらが出てくるかもしれない」
川神 梨紗子「あの……、私にやらせてもらえませんか? 友達のためです」
Y「できるの?」
川神 梨紗子「もちろん」

 その夜遅く、黒いコートを着た川神 梨紗子が、秘川 新那の家の前に立っていた。手には、長い杖を持っていた。
 時計の針が、午前一時五十九分を指した。
 秘川 新那とその父親、母親の鏡は、高い台の上に置かれていた。
 老犬の鏡は、犬小屋の下の隙間に入っていた。
 四つの鏡のそれぞれに黒い影が映った。
 黒い影は、鏡の中で、秘川 新那とその父親、母親、老犬の姿になった。
 午前二時になり、黒い影たちが、鏡から出ようとした。
 影たちが、鏡から出る寸前、川神 梨紗子が、Yに教わった呪文を唱えながら、長い杖の先で、地面を突いた。
 すると、秘川 新那とその父親と母親の鏡は、グラッと揺れて下に落ちて割れ、その鏡の中にいた影たちは外に出ることが、できなくなった。
 低いところにあった老犬の鏡は、割れず、その鏡から出た影は、老犬の中に入った。
老犬の中に入った影「この家を居心地のいいように変えてから、ここの家族と入れかわるつもりだったのに……」
 老犬の中に入った影は、しわがれた声で言った。
Y「そう、うまくいくわけ無いでしょう」
 Yが、老犬の前に現れ、魔物を元の世界に戻す呪文を唱えた。
 すると、黒い影は老犬から出て、鏡の世界に戻り、その直後、鏡は割れた。
 割れた鏡は、細かい砂のようになって消えていった。

 秘川 新那は、しばらく、不思議な鏡が無くなったことを嘆いていたけれど……、
 彼女の家は、またごく普通の家庭に戻り、平和に暮らした。

あとがき:
 フィクションです。
 読んでいただき、ありがとうございます。

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ゲームプレイヤー vol.1 [ものがたり]

タイトル:ゲームプレイヤー vol.1
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
その他 ...

本文:
 友人たちは、みんなどこかに出かけていて、川神 梨紗子は、その日とても退屈だった。
 川神 梨紗子は、魔法のテキストを開き、何か遊びに使えるものは無いか見てみた。
 入魂というゲームがあった。
 そのページを開くと、本の中から小さな紙の人形が数体出てきた。
 川神 梨紗子は、そのゲームの説明を読んだ。
○ゲーム中は、プレイヤーの魂をゲームの中で一時預かります。
○自分の分身である人形が動いて、ゲームをプレイします。
○7時間以内にゲームをクリアしないと、ゲームの世界から出られなくなります。
(*ただし、これはあくまで遊びのゲームですので、強制終了すればゲームを終わらせて、ゲームから出ることができます。)
 説明は、まだ続いていたが、全部読むのが面倒なので、川神 梨紗子はそこで、説明を読むのをやめ、そのページに大きく書かれていた、”ゲームスタート”の文字にタッチした。
川神 梨紗子「どんなゲームだろう?」
 川神 梨紗子は、ドキドキしながら、次に何かが起こるのを待った。
 しかし、いくら待っても何も起こらなかった。
川神 梨紗子「あれ? このゲーム、できないのかな……?」
 川神 梨紗子は、仕方ないので勉強をすることをした。
 川神 梨紗子は、その後、(途中、夕飯で一時間休んだが、それ以外は、)ずっと勉強していた。

 夜遅くなったので、川神 梨紗子がそろそろ勉強をやめて、寝ようと思っていると、彼女の父親が帰ってきた。
 川神 梨紗子は、玄関まで出ていき、父親がケーキを持っていることに気付いた。
父親「ケーキ、買ってきたぞ」
川神 梨紗子「食べたい……。けれど、夜甘いものを食べると太りそうだから……」
父親「まあ、明日食べればいいじゃないか。
 ちゃんととっておくから」
 川神 梨紗子は、ケーキは明日まで我慢することにした。

 川神 梨紗子がベッドに入り、眠ると少しして、誰かが彼女を揺り動かした。
「起きてください。
 ゲームが始まりますよ」
 川神 梨紗子は、眠い目を開けた。
川神 梨紗子「え? あなたは?」
ゲームマスター「私は、あなたが昼間プレイしようとしたゲームのゲームマスターです。
 ゲームの説明にも書かれていたと思いますが……、
 このゲームは、プレイヤーが眠ってから始まるのです」
 川神 梨紗子は、ゲームの説明を最後まで読まなかったことを思い出した。
川神 梨紗子「はあ……」
ゲームマスター「ゲームをしますか?」
川神 梨紗子「ゲームします……」
 川神 梨紗子は、少し眠かったがゲームをやってみることにした。
ゲームマスター「ゲームは、簡単です。
 敵キャラの妨害を避けて、あなたの魂が保管されている部屋までたどりつけば、ゲームクリアです」
川神 梨紗子「魂……?」
 川神 梨紗子は、その時初めて、自分が、そのゲームのページから出てきた人形の一つになっていることに気付いた。
ゲームマスター「はい。では、ゲームスタートです」

つづく。

あとがき:
 フィクションです。
 読んでいただき、ありがとうございます。

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ゲームプレイヤー vol.2 [ものがたり]

タイトル:ゲームプレイヤー vol.2
(魔女のものがたりです)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... R。魔女見習い → 魔女試験十級
その他 ...

本文:

 あたりが急に暗くなり、雰囲気たっぷりな景色に変わった。
 川神 梨紗子の手にタブレットが現れた。
 タブレットには、彼女の魂が保管されている部屋を示す地図が表示されていた。
 川神 梨紗子は、その地図を見ながら魂が保管されている部屋に向かって歩いていった。

 川神 梨紗子が、行ってしまうと、ゲームマスターは、ゲームを管理する部屋に入った。
ゲームマスター「しばらくは、敵キャラがプレイヤーの相手をしてくれるから、少し休むことにしよう」
 そう言うと、ゲームマスターは横になり、眠ってしまった。
 その部屋のモニターの一つには、川神 梨紗子の魂が保管されている部屋の映像が映しだされていた。

 川神 梨紗子は、自分の魂が保管されている部屋を目指して、ずんずん歩いていった。
 進行方向に、敵キャラが数体いるのが見えた。
 川神 梨紗子は、戦うのは嫌なので、身を隠し、少し後戻りして、他の道から、その部屋に行くことにした。
川神 梨紗子「時間はたっぷりあるし。
 いざとなれば、強制終了すればいいし。
 焦ることは無いでしょ」

 川神 梨紗子は、自分の魂が保管されている部屋の前までたどり着いた。
 川神 梨紗子が、その部屋のドアに手をかけると、上からたくさんの敵キャラが落ちてきた。
 川神 梨紗子は、動揺した。
川神 梨紗子「どうしよう」
 敵キャラが落ちてきた時に舞い上がったほこりのせいで、川神 梨紗子は、くしゃみをした。
 くっしゃん。
 敵キャラの数体が、フワッと浮いた。
 川神 梨紗子は、人形が紙でできていたことを思い出した。
 川神 梨紗子は、大きく息を吸い込んだ後、敵キャラたちに、勢い良くフーッと息を吹きかけた。
 敵キャラたちは、全部パタンと倒れてしまった。
 妨害する敵キャラがいなくなったので、川神 梨紗子は、ゆうゆうとその部屋の中に入っていった。
川神 梨紗子「ゲームクリア? 意外と簡単だった……」
 川神 梨紗子が、部屋の中に入ると、ゲームマスターがそこにいた。
 彼は、ひどく慌てていた。
 ゲームマスターは、川神 梨紗子を見ると言った。
ゲームマスター「大変です。ちょっと目を離していたすきに、あなたの魂が、どこかに行ってしまいました」
川神 梨紗子「え?」
ゲームマスター「魂が無いとゲームを終われませんし、プレイヤーは、元の世界に戻ることができません」
川神 梨紗子「え……。ど、どうすれば?」
 川神 梨紗子は、慌てた。
ゲームマスター「ともかく魂を探しましょう」
 川神 梨紗子とゲームマスターは、ゲームの中や彼女の部屋の中、それから家の中の他の場所など、必死になって彼女の魂を探した。
ゲームマスター「見つかりませんね。
 どこか心当たりは?
 眠る前に、行きたいと思っていた場所はありませんか」
川神 梨紗子「寝る前に? 場所は無いけど……」
 川神 梨紗子は、寝る前に、ケーキを食べたいと思っていたことを思い出した。
 父親の部屋は、まだ探していなかった。
 川神 梨紗子とゲームマスターが、彼女の父親の部屋に行った。 彼女の父親は、ぐっすり眠っていた。
 ケーキは父親の机の上に置かれていて、彼女の魂は、そのケーキの前にいた。
ゲームマスター「意外と意地汚いですね」
川神 梨紗子「ほ……、ほっといてください」
 川神 梨紗子とゲームマスターは、彼女の魂を彼女の部屋に連れていった。
 川神 梨紗子の魂は、川神 梨紗子の体に入り、ゲームは、無事終了した。 
川神 梨紗子「ふー。やっと眠れる」
 川神 梨紗子がベッドに入り、眠ると少しして、誰かが彼女を揺り動かした。
「起きなさい。
 学校に遅れますよ」
 川神 梨紗子が、眠い目を開けると母親が彼女を起こしていた。
川神 梨紗子「え……、これから寝ようと思ってたのに……」

あとがき:
 フィクションです。
 読んでいただき、ありがとうございます。

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