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鏡とつえとテキスト vol.1 [少しふしぎな話し]

タイトル:鏡とつえとテキスト vol.1
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級 
その他 ...

本文:
 ある夏の日、リサコは、駅前デパートを歩いていた。

 そして、気に入った姿見があったので、それを買った。

 自分一人で持って帰るのは大変そうなので、
 デパートの人に配送を頼んだ。

 その後、リサコは、本屋に寄り、参考書を見て、それから、家に向かって歩きだした。


 そんなリサコの様子を陰から見ている女の子がいた。

 彼女は、リサコの魔法のテキストを狙っている若い魔女だった。

 若い魔女は、魔法使いから、買ったばかりの魔法の杖をさわりながら言った。

若い魔女「これさえあれば、大丈夫」

 その後、若い魔女は、魔法のテキストを手に入れた後のことを想像して笑った。

 しかし、少し笑いすぎて、
 杖の柄を握っていた手がゆるみ、
 その杖を落としてしまった。

 杖は、コロコロと転がっていき、リサコの足に当たって止まった。

若い魔女「あっ」

 若い魔女は、小さく声を上げた後、
 あわてて、近くの植木の陰に隠れた。

リサコ「ん?」

 リサコは、その杖を拾い、あたりをキョロキョロ見まわす。

 周囲には、誰もいない。

 リサコは、もう家の前まで帰ってきていた。

 リサコは、とりあえず、それを持って家に入った。


 部屋に入った後、リサコは、杖を机の上に置き、服を着替える。

リサコ「これは、誰のだろう?」

 リサコは、杖を見ながらつぶやく。

 その時、玄関のチャイムが鳴った。


 リサコが、玄関に行き、ドアを開けると、そこには、
 姿見を持ってきてくれたデパートの配送の人が立っていた。

リサコ「あ……、どうも、ありがとうございます」

 リサコは、伝票にサインをする。

 配送の人は、姿見を玄関のわきに置いて帰っていった。

リサコ「一人で二階に運んで、割っちゃうといけないから、
 父親が帰ってくるまで、これは、ここに置いておこう」

 リサコは、その姿見をそこに置いたまま部屋に戻っていった。


 リサコが部屋に戻って少ししてから、
 若い魔女が、リサコの部屋にやってきた。

 若い魔女は、姿を消しているので、リサコには見えない。

 若い魔女は、リサコの魔法のテキストを取りに来たのだが、
 落とした杖も取り戻さなければならない。

 若い魔女は、どうやれば、この二つを
 手に入れることができるのかと考えていた。


 リサコが、
「これを持ち主に返すのに良い魔法は、無いかな」
 と言いながら、魔法のテキストを開く。

 そして、
 ”持ち主が、落とした物を取りに来る魔法”というものを見つけると、それの呪文を唱え始めた。

若い魔女(なんだ。

 杖は、案外、簡単に戻ってきそうじゃないか……)

 若い魔女は、心の中でそう言うと、リサコの家の玄関に向かった。

 そのすぐ後、リサコは、”持ち主が、落とした物を取りに来る魔法”の呪文を唱え終えた。

つづく

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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鏡とつえとテキスト vol.2 [少しふしぎな話し]

タイトル:鏡とつえとテキスト vol.2
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級 
その他 ...

 これは、『鏡とつえとテキスト vol.1』のつづきです。

本文:

リサコ「それにしても、これって、どういうものなんだろう? 
 魔法の杖みたいだけど……」

 リサコは、試しに、自分に向けて杖をふってみた。

リサコ「クッションになれ……なんちゃって」

 リサコは、クッションになった。

リサコ「え?」

 リサコは、あわてた。

 そして、もう一度、杖をふって、元に戻った。

リサコ「うわー。びっくりした。本当に魔法の杖だった。

 ということは、この持ち主も、魔女かな?」

 リサコは、魔女と知り合えるチャンスかもしれないと思ってよろこんだ。


 玄関のチャイムが鳴った。

リサコ「あ、来たのかも」

 リサコは、杖を持って玄関に行く。

 そして、そのドアを開けると、
 そこに若い魔女が、立っていた。

若い魔女「あの……」

 若い魔女は、おずおずと言った。

リサコ「あっ、もしかして、これの持ち主の方ですか?」

 リサコは、そう言って、持っていた杖を見せた。

若い魔女「はい。そうです」

リサコ「良かった。持ち主を探してたんです」

 リサコは、そう言って、持っていた杖を若い魔女に渡した。

リサコ「拾った物を持ち主にちゃんと返せて良かった……。

 あの、よかったら、お茶していきませんか?」

 リサコは、魔女の知り合いができるかもしれないと思って、彼女をお茶に誘った。

若い魔女「ええ」

 若い魔女は、すきを見て、リサコから魔法のテキストを取るつもりだった。

リサコ「じゃあ、どうぞ」

 リサコは、そう言って、玄関のわきにあるスリッパかけから、スリッパを出す。

 若い魔女は、リサコが若い魔女から視線をはずしたそのすきをついて、小さな声で、
「蚊になれ」
 と言って、杖を振った。

 若い魔女は、リサコを蚊にして、
 その間に、魔法のテキストを取るつもりだった。

 リサコは、若い魔女の前にスリッパを置くために、少ししゃがんだ。

 若い魔女が杖をふってかけた魔法は、
 リサコにかからず、
 そこに置いてあった姿見の鏡に反射して、若い魔女自身にかかった。

 若い魔女は、小さな蚊になった。

 若い魔女は、あわてて杖を使って元に戻ろうとする。

 しかし、体が小さくなってしまったので、杖をふることができない。

 若い魔女は、仕方なく、今回はあきらめることにして、
 蚊の姿のまま、窓のすきまから外に出ていった。

 リサコが、顔を上げると、そこに若い魔女の姿はない。

リサコ「あれ? どこに行っちゃったんだろう?」

 玄関に置きっぱなしになっていた杖を手に持ち、リサコがつぶやく。


 リサコは、部屋に戻ってから、
 もう一度、”持ち主が、落とした物を取りに来る魔法”の呪文を唱えてみた。

 しかし、若い魔女が、それを取りにくることはなかった。

 ただ、リサコのまわりで蚊がうろうろしているだけで。



 何日かして、
 その魔法の効き目が切れた頃、若い魔女は元の姿に戻った。

 杖は、後でもう一度、若い魔女が、リサコの家に杖を取りに来たので、その時に返した。

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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寝坊はしたけど [少しふしぎな話し]

タイトル:寝坊はしたけど
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級
その他 ...

本文:
 ある夏の日 -- 。

 その日は、駅前の和菓子店で、
 朝10時から、超高級和菓子セットが、限定100個で売られることになっていた。

 リサコは、朝8時30分に起き、朝9時に家を出て、それを買いに行くつもりだった。


リサコ「あ、寝坊した」

 時間は、朝8時30分を過ぎていた。

 リサコは、急いで服を着替えた。

リサコ「ボタンが……」

 しかし、着た服のボタンが取れてしまった。

 リサコは、他の服に着替えて、家を出た。

 公園まできて、時計を見る。

リサコ「急がないと」

 リサコは、走り出そうとした。

 すると、どこからか声が聞こえてきた。

声「まあ、そうあわてなくとも……」

 見ると、木の一本に白いきつねの面がかかっている。

 どうやら、声は、そこから聞こえてきたようだ。

白いきつねの面「それより、ちょっと見せたいものがあるんだが……」

リサコ「見せたいもの?」

 白いきつねの面が、かかっている木に、扉が現れ、それが開いた。

 白いきつねの面は、木から落ちて、
 尾をたくさん持つ白いきつねになった。

白いきつねの面「ついて来なさい」

 白いきつねは、そう言うと、開いた木の中に入っていった。

 リサコは、その後についていった。

 中は、真っ暗で何もない。

 その道を少し歩いていくと、明るいところに出た。

 
 そこは、どこかの屋敷の縁側だった。

 目の前には、小さな白い小石が敷きつめられた広い庭がある。

 庭の真ん中には、ひもが置いてあって、上と下に分かれている。

 庭のまわりには、ちゃんと手入れのされた木が何本も植えられている。

 白いきつねが、リサコに、お茶お菓子をだす。

白いきつね「どうぞ」

リサコ「あ、どうも……」

 リサコは、お菓子を食べ、ゆっくりとお茶を飲む。

リサコ「それにしても綺麗な庭ですね……」

 リサコは、お茶を縁側の上に置き、
 ふらふらと立ち上がると、その庭の方に歩いていった。

 リサコは、その庭の先にある何かに、
 引っ張られているように感じていた。

 リサコが、庭に置かれているひもを踏み越えようとすると、
 白いきつねが、あわてて、
「そのひもを踏み越えてはだめだよ。
 そのひもの向こうは、あの世だから」
 と言った。

リサコ「へ?」

 リサコは、白いきつねの方を振り向く。

白いきつね「ここは、この世とあの世の境目だから」

リサコ「え……。でも、なんで?」

白いきつね「今日、あんたは、
 そのひもに、とても近くなっている日だったんだ」

リサコ「は?」

白いきつね「今朝は、ささいなトラブルが多かったと思うが、
 それは、なぜだと思う?」

リサコ「……?」

白いきつね「今日、あんたは、早起きして、和菓子セットを買いに行こうとしていた」

リサコ「あ、そうだ……」

白いきつね「今日、もし、朝9時に家を出て、そこに行っていたら、
 あんたは、途中で事故にあうことになっていた……」

リサコ「え? まさか?」


 リサコは、そこで目が覚めた。

リサコ「なんだ夢か」

 リサコは、机の上の時計を見た。

 時計の針は、朝の10時5分前を指していた。

リサコ「急がなくちゃ」

 しかし、走っていったのでは間に合わない。

 リサコは、服を着替えると、
 瞬間移動で、その店の前に行った。

 しかし、和菓子セットは、もう売り切れていた。

 リサコは、あきらめて帰ることにした。

 帰りは、ゆっくり歩いて帰ることにする。

 帰る途中、信号の前の電柱の横に赤い自動車がとまっているのが見えた。

 暑い夏の時期になってから、
 その信号が変わるのを待つ間、
 リサコは、その電柱のそばで待っていることが多かった。

 そこは、ちょうど電柱の陰になって、
 太陽の日差しを避けるのによい場所だった。

 今は、そこに、電柱にぶつかってまっぷたつになった自動車がある。

リサコ「あっ……」

 近くにいた人に話を聞くと、午前9時20分頃、そこで事故があったと教えてくれた。

 家からその場所まで、だいたいいつも20分ほどかかる。

リサコ「今日は、和菓子セット……、買えなかったけど。仕方ない……」


あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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カードと宿題 [少しふしぎな話し]

タイトル:カードと宿題
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級
その他 ...

本文:
 夏休みも残すところあとわずか。

 リサコの家の庭では、もう、秋の虫が鳴き始めている。

 
 リサコは、その夜、部屋で、
 まだやっていない夏休みの宿題に頭を悩ましていた。

リサコ(宿題……。
 残った日数でなんとかなるのだろうか……。
 困ったな)

 リサコの心の声が聞こえたのか、部屋の中に、
 突然、不思議な服を着た女の人が現れた。

 女の人は、リサコにカードを一枚渡した。

リサコ「何ですか? これ?」

女の人「それは、願いをかなえてくれるカードです。

 一枚のカードにつき、一つの願いをかなえることができますが、
 願いをかなえた後、そのカードは消えます。

 しかし、願いを言わないまま十分たつと、カードは、もう一枚増えます。

 また、カードが出てから九分以内に、
 そのカードの前にコップ一杯の水を置かなければ、
 それまでに出てきたカードは消えてしまいます。
 
 そして、それまでにカードがかなえた願いも、全部無かったことになります」

リサコ「はあ……」

 リサコは、一生懸命、女の人が言ったことを理解しようとした。

女の人「分かりましたか?」

リサコ「な、なんとか……」

女の人「よろしい。では、私は消えます」

 不思議な服を着た女の人は、消えていった。


 リサコは、もちろん、
 まず初めに、それを使って宿題を終わらせることを考えた。
 
 しかし、すぐに願いを言って、
 カードが無くなってしまうのは良くないと思ったので、
 まず、コップ一杯の水をカードの前に置き、
 その後、十分待って、カードが、二枚増えるのを待った。

 十分たつと、カードは二枚に増えた。

 リサコは、そのうちの一枚に、宿題をやってくれるように頼んだ。

 そして、もう一枚のカードの前に、コップ一杯の水を置いた。

 一枚目のカードは、すぐに消えた。

 リサコは、宿題帳を手に取って、中をチェックしてみた。
 全てちゃんと終わっている。

リサコ「宿題が、終わった。やった」


 もう一枚のカードが出てから、十分が過ぎた。

 カードは、また一枚増えた。

 リサコは、水が入ったコップをそのカードの前に置いた。

リサコ「次のカードは、何を願おう……。

 えーと、とりあえず……」


 リサコは、それから、カードを使って、
 欲しかったものを次々に出していった。

 部屋の中に、欲しいと思っていた物がどんどん並んでいく。

 リサコは、ベッドに寝転がり、
 カードで出したものをぼんやりとながめていた。

リサコ「何でも出せるんだ……」

 しかし、そのすぐ後、リサコは、あることに気付いた。

リサコ「願いを言わないと、カードは増える。

 でも、コップ一杯の水を置かなければ、カードは消えてしまう。

 それよりも、問題なのは、カードが消えると、
 それまでにかなえたことが全部無かったことにされてしまうことだ。

 これって、もしかして、いつまでも眠れないってことじゃないか?

 せっかく宿題が終わったのに……」

 そう言っている間にも、カードは、また増えた。


 リサコは、その後も、新しいカードが出るたびに、
 その前にコップ一杯の水を置いていった。


 しかし、そのうち、夜も遅くなり、だんだん眠たくなってきた。

リサコ「はっ……。いかん、眠りそうになってた」


 リサコは、うつらうつらしながらも、
 がんばって、新しいカードが出るたびに、カードの前にコップを置いていく。


 その数時間後 -- 。

 リサコは、もう、眠くて眠くて耐えられなくなってきた。

 リサコは、新しく出てきたカードを見ながら、
「ぐっすり眠りたい……」
 とつぶやいた。

 その直後、リサコは、深い眠りの中に落ちていった。


 翌朝 -- 。

 リサコは、目を覚ますと、
 あわてて腕時計を見た。

 最後のカードが、出てから、もう、とっくに十分以上が過ぎている。

 それから、リサコは、部屋の中をゆっくりと見まわした。

 カードも、カードが出した物も、何もかも全てが消えていた。

 もちろん、宿題も、カードを使う前の状態に戻っていた。

リサコ「はぁ……」

 リサコは、ためいきをついた。


 数分後 -- 。

リサコ「でも……、
 やっぱり、宿題は、自分でしっかりやらなくちゃ」

 リサコは、机に向かって、残りの宿題を始めた。

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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名前と会場のロボット [怖い話し]

タイトル:名前と会場のロボット
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。ピアノ部。お嬢様だけど、ロック好き。
その他 ...

本文:
 ある夏の日、リサコは秘川 新那と、駅前近くのアイスクリーム店にいた。

 リサコは早川 優理香と、駅の近くにある会場で行われる自分で作った音楽の即売イベントに参加することになっていた。

 リサコが、秘川 新那にそれを言うと、 
 秘川 新那は、
「その会場には幽霊がいる」
 とリサコに言った。

リサコ「幽霊?」

秘川 新那「その会場では、決してその幽霊の名前を言ってはいけないと言われているんだよ。
 名前を言うと、その幽霊が出てきてしまうから……」
 と言った。

リサコ「ふーん……。
 その名前って、どんな名前?」

秘川 新那「名前……?」

 秘川 新那は、一瞬、その名前を言うのをためらった。

 それから、秘川 新那は、
「その名前を言うと、出てくるかもしれないから」
 と言って、
 その名前を小さな紙に書いて、リサコに渡した。

 リサコは、紙を渡されてから、
(もしかして、言ってはいけないのなら、最初から聞かなければよかったのかな……)
 と思った。

 リサコは、そこに書かれた名前は見ないようにして、ポケットの中に、それを入れた。

 その日は、その後、
 秘川 新那は、他の学校の友人と買い物に行く約束をしていた。

 リサコの方は、早川 優理香とイベント会場に行き、売る物を搬入することになっていた。

 二人は、会計を済ませ、その店を出た。

 そして、
 秘川 新那は、センター街の方に歩いていき、
 リサコは、イベント会場の方に歩いていった。


 その店からイベント会場までは、ほんの数分の距離だった。

 イベント会場の前まで来ると、
 リサコは、魔法で小さくしていた売るための記憶メディアを元の大きさに戻した。

 その記憶メディアに入っている曲は、早川 優理香が作曲したRock調の曲だ。

 少しして、早川 優理香がやってきた。

 二人は、記憶メディアを持って、搬入口から中に入っていった。


 その会場には、人間そっくりのロボットがいて、
 やってきてくれた人たちに元気良く挨拶をしてくれる。

 リサコは、そのロボットの方に近づいていった。

リサコ「本当に、本物そっくりだ」

 その時、早川 優理香が、よろけて、ロボットにぶつかり、
 そのロボットと一緒に倒れてしまった。

 かなりすごい音がしたので、係の人があわてた様子でやってきた。

 スイッチを入れ直しても、ロボットは、動かない。

 リサコと早川 優理香は、そのまわりで、おろおろしている。

 早川 優理香は、ロボットに、「動いてください」と何度も言っていた。

 係の人が、
「参加証ナンバーを見せて」
 と言った。

 リサコは、あわててポケットの中を探った。

 その時、秘川 新那からもらった幽霊の名前が書かれた紙が下に落ちた。

 早川 優理香が、それを拾って読んだ。

早川 優理香「○○?」

 すると、その幽霊が出てきて、
 すぐにそのロボットの中に入った。

 幽霊は、ずっと二人の様子を見ていて、
 気の毒に思っていた。

 ロボットは、通常通りに動きだした。

 ロボットは、幽霊が動かしていたのだが……。

 ともかく、二人は、ロボットが動いたのを見てほっとした。

 係の人は、
「気を付けてくださいね」
 と言って、行ってしまった。

リサコ「あぁ、心臓が止まるかと思った」

早川 優理香「本当に……」

リサコ「ん?」

 リサコは、そのロボットに普通ではない何かを感じた。

 しかし、その時は、その中に幽霊が入っていることに気付かなかった。


 リサコと早川 優理香は、翌日から、イベント会場で、早川 優理香の作った曲を売った。


 イベントは無事に終了した。

 早川 優理香の作曲した曲は、予想していたよりも、よく売れた。

 二人は、ごくろうさま会をやろうという話をしていた。

 二人が話していた時、近くに、あの本物そっくりのロボットがあった。

 早川 優理香は、そのロボットの近くに行き、
「君も……。
 もし、来てくれたら、好きなものをごちそうするから」
 と冗談まじりに言った。


 翌日、リサコと早川 優理香は、ファミレスで、ごくろうさま会をやった。

 そこに、突然、あの会場の幽霊が現れた。

幽霊「じゃあ、ハンバーグステーキで……」

 早川 優理香は、それを見て気を失った。

リサコ「これは、いったい……?」

幽霊「だって、来たら、好きなものをごちそうするって言ってたから」

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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夏の旅のおみやげ [怖い話し]

タイトル:夏の旅のおみやげ
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。その他 ...

本文:
 夏休みを利用して、
 リサコは、いつもの三人と○県のある場所に旅行に行く約束をしていた。

 しかし、旅行の数日前、
 リサコは事故にあい、行けなくなってしまった。


 リサコが事故にあったことを聞いた三人は、
 彼女のところに見舞いに来た。

 見舞いの後、三人は、旅行をどうするかを話し合った。

 そして、三人は、今回は旅行を行くのはやめようと考えた。

 しかし、リサコの親が、
「あのこのことは気にせずに、行ってきて」
 と言うので、
 今回は、リサコ抜きで行くことにした。


 旅行当日 -- 。

 三人は、電車に乗り、目的地に着いた。

 一日乗車券を使い、そのあたりの名所旧跡などをまわり、

 夕方になってから、予約を入れていたホテルに入った。


 翌日は、朝早くから近くのお寺をまわり、
 そこでしか食べられない食べ物を食べたり、
 おみやげを見たりした。


 その後、秘川 新那の提案で霊が出るといわれている場所に行った。

 そこは、高台の見晴らしの良い場所にあった。

 しかし、特に、不思議なことは、何も起きない。

 秘川 新那は、残念そうな顔をした。

 開武 千景と早川 優理香は、そんな秘川 新那の態度はあまり気にせず、
 美しい街並みを見て、それに満足していた。

開武 千景「リサコも、来れればよかったのに」

早川 優理香「そうですね」


 リサコは、その時、病院にいて、
 ベッドの中でいねむりをしながら、夢を見ていた。

 そして、彼女の意識は、無意識に、旅行で行くはずだった場所に飛んでいっていた。

 リサコには、その場所の景色も、
 そこにいる三人の姿も見えている。

 だが、リサコは、自分の意識がそこに飛んでいっているとは気付いていない。

 ただの夢か何かだと思っている。


 リサコはその場所を見ていて、
 三人のすぐそばにある岩の上に、霊がいるのに気付いた。

秘川 新那「この岩は、座るのにちょうどよさそうだ」

 秘川 新那は、歩き疲れたので、その岩の方に歩いていき、
 それに腰かけようとした。

 岩の上では、霊が、秘川 新那を手招きしている。

リサコ「あっ、そこに座っちゃだめだよ」

 思わずリサコの口から言葉が出る。

 しかし、彼女の言葉は、そこにいる秘川 新那には聞こえない。

 秘川 新那は、その岩に腰かけてしまった。

 すると、そこにいた霊が、秘川 新那の体に白く細い腕をからませる。

 秘川 新那は、体をブルブルッとさせて、
 すぐにそこから立ち上がった。

 しかし、その岩から離れた後も、秘川 新那は、ふらふらしている。

秘川 新那「何だか分からないけど、急に体がだるくなった……」

開武 千景「ゆうべ、夜更かししてたからじゃないの?」
 開武 千景は、秘川 新那に言った。

 秘川 新那は、昨夜、夜遅くまでゲームをしていた。


 その後、三人は、おみやげもの屋さんで、
 その土地でしか買えないお菓子やおみやげなどを買った。

 それから、ホテルに戻り、
 そこに一泊して帰ってきた。


 旅行から帰った次の日、
 三人は、おみやげを持って、リサコのところにやってきた。

 リサコは、三人を見ると、
「おみやげをつれてきちゃったんだね」
 と言った。

開武 千景「あー、おみやげ買ってきたよ」

 リサコは、口の中で小さい声で何かを言った後、
 秘川 新那の後ろあたりに、息を吹きかけた。

 すると、そこにいた霊は、ふっと消えていった。

秘川 新那「えっ? 何?」

リサコ「何でもない」

あとがき:
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彼女を変えるもの [少しふしぎな話し]

タイトル:彼女を変えるもの
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級
その他 ...

本文:
 ある夏の日、
 リサコが駅前を歩いていると、西瓜が売られていた。

 数人の人が、その売られている西瓜を見ている。

リサコ「そう言えば、今年はまだ西瓜を食べてないな……」

 リサコは、その店の前で足を止め、そこに並んでいる西瓜を見た。

 その中に一つだけ、とても小さい西瓜があった。

リサコ(これだけ、やけに小さいな)

声「この西瓜が、いいよ」

 どこからか声が聞こえてきた。

 リサコは、きょろきょろまわりを見た。

声「これだよ」

 また、その声が聞こえてきた。
 
 どうやら、その声は、その小さな西瓜から聞こえてくるようだった。

 しかし、どうせなら大きい西瓜の方がいいと思い、
 リサコは、大きい西瓜を選ぼうとした。

 すると、また、
「この西瓜が、いいよ」
 と、声が聞こえてきた。

 その声は、そこにいる他の人には、聞こえていないようだった。

 その声は、リサコが、大きい西瓜を選ぼうとするたびにそう言った。

 リサコは、結局、その小さい方の西瓜を買ってしまった。


 リサコが、その小さい西瓜を家に持ち帰って、
食べようとすると、今度は、
「ちょっと待ってください」
 という声が、その西瓜の中から聞こえてきた。

リサコ「え……」

 リサコは、当惑した顔をした。

 今度は、西瓜の中から、
「私は、本当は西瓜ではありません」
 という声が聞こえてきた。

リサコ「え?」

 その西瓜は、
 ある星の城に住む身分の高い女の人で何不自由無く暮らしていたが、
 ある日やってきた悪い魔法使いの魔法によって、
 西瓜にされてしまったのだと言った。

リサコ「魔法で西瓜に?」

 リサコは、その西瓜にされた人が、かわいそうになった。

リサコ「それは、お気の毒に。

 もしかしたら、元の姿に戻してあげることができるかもしれません。

 心の中に、自分の姿を思い描いていただければ、
 そのイメージどおりに元の姿に戻すことができます」

 リサコは、そう言った後で、つけくわえるように、
「私は、魔女なので……」
 と言った。

 魔女と聞いて、その西瓜は驚いたが、
 元の姿に戻れると言うので、
 言われたとおりにやってみることにした。

 西瓜が、イメージを思い描くと、
 リサコは、その西瓜をそのイメージの通りの姿にした。

 魔法は成功し、その西瓜は絶世の美女になった。

 西瓜だったその女性は、
「後で、このお礼は必ずします」
 と言って、リサコの家から出ていった。


 そのすぐ後、夏なのに黒いコートを着た女がリサコの家にやってきた。

 黒いコートの女は、リサコに一枚の写真を見せ、
「こういう西瓜を知りませんか?」
 と聞いた。

 その写真には、さっきの小さな西瓜が写っていた。

リサコ「ああ、その西瓜なら知っています。

 悪い魔法使いの魔法で西瓜になってしまった人ですよね?

 私が、魔法で、人間の姿に戻してあげました」

黒いコートの女「は? いいえ」

 黒いコートの女は、あわてて否定するように言った。

黒いコートの女「この西瓜は、家出した西瓜です。

 それから、この星の人は、生まれてからずっと西瓜の姿ですけど?」

 黒いコートの女は、とぼけた顔で言った。

リサコ「……」

黒いコートの女「私は、彼女の親から探すように頼まれた者ですが。

 この娘は、よく口からでまかせを言うんで、彼女の親も困っているんですよ」

 それから、黒いコートの女は、
「今、その女性がどこにいるか知りませんか」
 とリサコに聞いた。

 リサコが、「知りません」と答えると、
 黒いコートの女は、リサコの家から出ていった。


 その頃、美人の女性になった小さな西瓜は、街で楽しく遊んでいた。


 黒いコートの女は、魔法で、美人になった小さな西瓜を探すと、
 彼女の前に現れた。

 黒いコートの女は、その女性を西瓜にした悪い魔法使いだった。

悪い魔法使い「今度は逃げられないよ」

 悪い魔法使いは、人間を西瓜にする呪符をコートの下から取り出した。


 悪い魔法使いは、その呪符を使って、
 その女性をまた西瓜に変えてしまうつもりだった。


 そこに、何も無いところから突然リサコが現れた。
 
 リサコは、悪い魔法使いが持っていた呪符を取り上げると、
 それを悪い魔法使いの額に、ペタンと貼った。

 悪い魔法使いは、西瓜になり、
 その姿のまま逃げていった。

 リサコは、黒いコートの女(悪い魔法使い)の様子が少し変だったので、後をつけてきていた。

 (小さな西瓜だった)その女性は、本当に、ある星の城に住む身分の高い女性だった。

 リサコは、その女性からたくさんの褒美をもらった。

 しかし、それは、全部、西瓜だった。

 その星の名産は、西瓜だった。

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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本とホンモノ vol.1 [少しふしぎな話し]

タイトル:本とホンモノ vol.1
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。その他 ...

本文:
 ある夏の日、リサコは、部屋で夏休みの宿題をやっていた。

 少し眠たくなってきたので、
 本棚から漫画を一冊取り、それを読み始める。

 その漫画は、いたずらばかりする妖怪が出てくる話の漫画。

 その妖怪は、ニセモノを作ることができる。

 リサコは、その漫画を読みながら、
 机の上のコップを持ち上げ、
 そこに入っている冷たい炭酸飲料を飲んだ。

 その時、そのコップについていた水滴がその漫画の上に落ちた。

 リサコは、すぐにそれを拭いた。

 しかし、濡れているうちに拭いたので、
 妖怪の絵の服の部分が、こすれて不自然な線ができてしまった。

リサコ「あ、どうしよう。
 これ以上はさわらず、
 後は、もう少し乾くまで、このままにしておいた方がいいような気がする」

 リサコは、漫画のそのページを開いたままにして、
 本棚から、別の雑誌を取り、それを読み始めた。

 その雑誌に、ある学習塾の先生の記事が載っていた。

 リサコの頭に、そこであることがひらめいた。

リサコ「あ、そう言えば……」

 リサコは、写真や絵の中から、
 その中の人やものを出す呪符が、魔法のテキストに、あったのを思い出した。

 リサコは、その写真の中から、その先生を出し、
 宿題の分からないところをちょっと聞いてみようかなと考えた。

 リサコは、その呪符を魔法のテキストから出し、
 それを雑誌のその写真の上に置いた。

 しかし、その先生は出てこなかった。

リサコ「あれ? 出てこないな」

 その呪符を置く向きがほんの少し違っていただけなのだが、
 リサコは、そのことに気付かなかった。

 その時、秘川 新那から、リサコのスマホに電話がかかってきた。

 秘川 新那は、リサコに、夏休みの英語の宿題のことで、質問したいことがあると言った。

 リサコは、秘川 新那の質問に答えるために、
 机の上にあるものを素早く片付け、 
 英語の教科書を出した。

 その時、そこにあった魔法の呪符を
 開いてあった漫画のそのページに、
 はさみ、本棚に入れた。

 その後、しばらく、
 リサコと秘川 新那は、宿題のことを話していた。

 しかし、電話だけでは、説明しづらいところもあるので、
 秘川 新那はリサコの部屋に来ることになった。

 リサコは、電話を切った後、目を閉じて少し横になった。

 リサコは、その時はもう、さっき魔法のテキストから出した魔法の呪符のことは、
 完全に忘れてしまっていた。


 それから少しして、玄関のチャイムが鳴った。

 リサコは、玄関に出ていって、そのドアを開ける。
 
 秘川 新那が来たのかと思ったが、そこに立っていたのは、開武 千景だった。

リサコ「あれ。どうしたの。とりあえず、上がって」


 それから、少し後、玄関のチャイムがまた鳴った。

 今度来たのは、秘川 新那だった。

 秘川 新那にも、部屋に上がってもらった。

つづく

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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本とホンモノ vol.2 [少しふしぎな話し]

タイトル:本とホンモノ vol.2
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。その他 ...

 これは、『本とホンモノ vol.1』のつづきです。

本文:


 そして、その少し後、またまた玄関のチャイムが鳴った。

 その時、来たのは、早川 優理香だった。

リサコ「あっ、早川さん……。
 どうぞ。
 ちょうど、みんな来てるんだよ」


 リサコは、一階に、ジュースお菓子を取りにいった。

 リサコが、一階でお菓子の用意をしてると、
 また、玄関でチャイムが鳴った。

 リサコが玄関のドアを開けると、秘川 新那が立っていた。

リサコ「あれ? なんで、そこにいるの?
 お菓子の用意ができたら、持っていくから、
 二階に上がってて」

秘川 新那「ああ、分かった」

 秘川 新那が、二階に上がっていく。

 秘川 新那は、リサコの部屋に入る前に、ちょっとトイレにいくことにした。


 リサコが、ジュースとお菓子を持って二階の自分の部屋に上がっていくと、
 秘川 新那、開武 千景、早川 優理香、それからリサコが、それぞれ何人もいて、
 部屋の中で、にぎやかに騒いでいた。

リサコ「同じ人が何人もいる。
 それに、自分まで……。
 いったい、どうなってるの?」

 部屋の隅に、どこかで見たような妖怪がいた。

 リサコは、ジュースとお菓子を机の上に置き、
 さっき読んでいた漫画を本棚から取り出した。

 それから、さっき濡らしてしまったあのページを開くと、
 そこに、あったはずのあの妖怪の絵が消えていた。

リサコ「なるほど。すべては、これが原因か」

 そこにいた妖怪は、
 さっき読んでいた漫画から出てきた妖怪だった。

 その妖怪のしっぽには、呪符が貼り付いている。

 妖怪が逃げようとしたので、
 リサコは、魔法で、その妖怪を動けなくさせ、
 そのしっぽについている呪符をはがした。

 呪符をはがされた妖怪は、
 ゆっくりと消えて、漫画の中に戻っていった。

 その時、リサコは、誰かの視線を感じて横を見た。
 
 そこには、秘川 新那がいて、リサコの方を見ていた。

 リサコは、魔法を見られたと思って、ドキッとした。

 しかし、その秘川 新那の姿は、
 リサコの見ている目の前で、すーっと消えていった。

リサコ「妖怪が作った幻だったのか……」

 リサコは、ほっとした。

 それから、妖怪が作った、まだ残っていた偽者の秘川 新那、開武 千景、早川 優理香、それからリサコも、
 その妖怪がいなくなったので、
 同じように、すーっと消えていった。

 すると、その時、また秘川 新那が部屋に入ってくるのが見えた。

リサコ「まだ、一人いた」
 
 リサコは、その秘川 新那を素早く魔法で、
 本棚に置いてあったお菓子の本の中に入れた。

リサコ「はぁー、これで一件落着」

 リサコは、呪符を魔法のテキストにしまい、それを本棚にたてかけて、ベッドに寝転がった。

リサコ「あれ? でも、何か忘れてないかな……?」

 最後に、リサコが、お菓子の本の中に入れた秘川 新那は本物だった。


 その頃、本物の秘川 新那は、お菓子の本の中で、色々な種類のお菓子を食べていた。

秘川 新那「お菓子の用意……って言ってたけど、
 これは、すごい豪勢……。
 色々なお菓子が、食べきれないほどある」


 それから少しして、
 リサコは、お菓子の本に入っているのが本物の秘川 新那だと気付いて、
 その秘川 新那をそっとお菓子の本から出した。

 秘川 新那は、
「お腹いっぱい」
 だと言って、宿題の話もそこそこに帰っていった。

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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夢のうわさと時間 vol.1 [少しふしぎな話し]

タイトル:夢のうわさと時間 vol.1
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級 
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
その他 ...

本文:
 ある夏の日のお昼を少し過ぎた頃 -- 。

 リサコは、お腹がすいたので、
 何かを食べようと思い、部屋の中を探した。

 しかし、食べる物が何も無い。

 そこで、駅前の商店街に何かを買いにいくことにした。


 リサコは、服を着替えて家を出る。

 しかし、駅前の商店街に着いた後で、財布を忘れてきたことに気付いた。

 すぐそばの店で、新発売のカップラーメンが売られている。

リサコ「財布があれば、買えたのに……。

 これからまた、家に戻るというのもな……。

 はぁ……」


 リサコは、ふらふら歩きながら、K駅の前まで来た。

 そして、数日前、秘川 新那がK駅の休憩所にまつわる噂話をしていたのを思い出した。

 その噂話というのは、こんな話だった。



秘川 新那「K駅の改札の横に休憩所があるでしょ?」

リサコ「うん」

秘川 新那「その休憩所の右から二番目のベンチに座って、いねむりをすると、
 夢の中で電話が鳴り出すんだって」

リサコ「へー」

秘川 新那「それで、その電話に出て、
 そこで言われた通りにすると、
 願いがかなうチケットがもらえるとか……」

リサコ「ふーん」



 ちょうど、そのベンチが見えている。

リサコ「ちょっとやってみよう……」


 リサコは、休憩所に入り、右から二番目のベンチに座った。

 季節のせいかもしれないが、
 そこは、もこもこしてとても暖かい。

 それに、ベンチも堅い。

リサコ「ここで眠れるのかな……」

 くかー。

 目を閉じると、リサコは、すぐに眠った。



 眠ると、リサコは、夢の中にいて、
 秘川 新那が言っていたように、すぐに電話が鳴り出した。

 音のする方を見ると、昔の黒い電話があった。

 リサコが、その電話の受話器を取ると、
 電話の向こうから、
「お時間ありますか?」
 という声が聞こえてきた。

リサコ「え? は……、はい。まあ……」

声「では、次の列車に乗ってください」

リサコ「次の列車?」

 そこで、電話はぷつっと切れた。


 リサコが、受話器を置くと、
 彼女は、ホームに立っていて、
 すぐに列車がやってきた。

 リサコは、その列車に乗り、
 そばのボックスシートに座った。

 そのすぐ後、
 二十歳前後に見える女の人が、走って乗ってきて、
 リサコの向かい側の席に座った。
 ドアが閉まり、列車が走り出す。

 その車両には、リサコとその女の人以外乗っていない。

 リサコは、窓の方に目を向ける。

 窓の外を景色が、流れていく。

女の人「はじめまして」

 その女の人が、リサコに言った。

つづく

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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