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駅前通り暑い日 vol.1 [少しふしぎな話し]

タイトル:駅前通り暑い日 vol.1
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級。頼まれると断れない性格。
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものは、あまり信じていない。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。ピアノ部。
その他 ...

本文:
 その夜、リサコは、自分の部屋で、タブレットを使い、インターネットオークションサイトを見ていた。

 リサコは、最新のノートパソコンが欲しいと思っていた。

 しかし……。

 リサコは、それを買えるだけのお金を持っていなかった。

 そこで、リサコは、インターネットオークションサイトをながめていたのだが……。

 発売されたばかりの製品が、お手頃価格でオークションに出ていることはめったに無い。

 リサコは、目当ての製品のオークションを見つけることができず、
 ためいきをもらしながら、次々にオークションページを開いていった。

 何個目かのオークションページを開いた時、その上部分に、WEB CMが流れてきて、そこから、
「○☆アイスを買って、ノートパソコンが当たーる!」
 という声が聞こえてきた。

 リサコは、そのWEB CMを見た後、
「そんなうまい話……、あるわけ無いよ……」
 と、つぶやいた。

リサコ「やっぱり、こういう時に頼りになるのは、魔法だよ……」

 リサコは、魔法のテキストを手に取り、それを開いた。

リサコ「何か良いアイテムは無いかな……」

 リサコは、魔法のテキストの中に、役に立ちそうな魔法の本があるのを見つけ、それをそこから出した。

 その本は……、

 本の上に手を置いて話をすると、話したことが、その本の中に書き込まれ、

 その後、その本を開いた時に、
 その本に書かれていることが、現実化されるという魔法の本だった。

 それから、その本には、
 本に、何も書き込まれていない時は、表紙が青で、
 本に何かが書き込まれると、本の表紙が赤に変わるという特徴があった。

リサコ「この本の前で、欲しい物が手に入るという話をすればいいわけか……」

 リサコは、さっそく”話”を考え始めた。

リサコ「どんな話にしようかな……」

 しかし、リサコは、考え始めてすぐに、深い眠り落ちていってしまった。

 リサコは、細かいことを考えるのが苦手で、細かいことを考えているとすぐに眠くなってしまう質(たち)だった。


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 翌朝 -- 。

リサコ「あっ、遅れちゃう」

 リサコは、いつもより遅く、目を覚ました。

 リサコは、短時間で朝食をすませ、制服に着替えて、
 昨夜出した魔法の本をカバンに入れて学校に走っていった。


 学校の休み時間 -- 。

リサコ「さて、どんな話にしよう……」

 リサコは、魔法の本を机に置き、
 その上に手を置いて、話を考え始めた。

 それから少しして、リサコの席のまわりに、秘川 新那と早川 優理香と開武 千景がやってきた。

 そして、秘川 新那が、いつものように噂話を始めた。

秘川 新那「ねえ、知ってる?

 夕方、駅前商店街を一人で歩いていると、
 どこからか、ボソボソと誰かの声が聞こえてくるように感じることがあるんだって……。

 それで、その時、もし、振り返って、
 そこに、赤い服を着て赤く髪の毛を染めた女の人が立っていると、
 その人に、どこか遠いところにつれていかれちゃうんだとか……」

 早川 優理香は、ぽかんとした表情で秘川 新那を見ている。
 
 開武 千景は、秘川 新那の噂話をまったく信じていない。

 開武 千景が早川 優理香に、
”早川さん。秘川の話なんて信じちゃだめですよー”
 と言おうと思っていると、

 すぐ横から、
「えっ? そっ、そうなの? それで? それで?」
 というリサコの声が聞こえてきた。

 開武 千景は、リサコの方を見る。

 リサコが、ワクワクドキドキしながら秘川 新那の噂話を聞いていた。

開武 千景”あ……。こっちの方が問題か……”


 休み時間が終わり、三人が、自分の席に戻っていく。

 リサコは、本の上に置いていた手をどけ、視線を下に向ける。

 リサコの目に、本の表紙が目に入る。

リサコ「あっ……。本の色が……!」

 本の表紙の色が、青から赤に変わっていた。

 リサコは、表紙に手を置いたまま、秘川 新那の話を聞いていたことに気づき、頭を抱える。

リサコ「あー。今の話が書き込まれちゃったんだ。

 ということは、
 次に本を開いた時に、今の話が現実になるということか……」

 リサコは、自分が、どこか遠いところにつれていかれるところを想像し、ゾーッとして、震えた。

リサコ「この本は、絶対に開かないようにしよう」

 その後、放課後まで、リサコは、不注意でその本を開いてしまわないように、慎重にそれを扱った。

つづく

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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