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箱の数字 vol.1 [少しふしぎな話し]

タイトル:箱の数字 vol.1
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級。頼まれると断れない性格。
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものは、あまり信じていない。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。ピアノ部。
その他 ...

本文:
 リサコは、魔女のオークションサイトに、初級の魔女の呪文集が出品されているのを見つけた。

 リサコは、すぐにそれを落札し、その出品者と取引きを始めた……。


 その数日後 -- 。

 数学の授業で、先生が、先週行った試験の答案を生徒たちに返した。

 リサコは、返された答案を見て、
「あぁっ……」
 と小さな声をもらした。


 次の休み時間 -- 。

 いつもの三人が、リサコの席に集まってきた。

 秘川 新那が、リサコに試験の結果を聞く。

秘川 新那「試験、どうだった?」

リサコ「もう、さんざん……」
 
 リサコは、頭をかかえながら、言った。

 早川 優理香が、紙袋から小さな木の箱を出し、
「あ、あの……。リサコさん?」
 と、少し遠慮がちにリサコに言った。

リサコ「え? 何?」

 早川 優理香は、
「これを開けていただけないでしょうか?」
 と言って、取り出したその箱をリサコの机の上に置いた。

リサコ「箱?」

秘川 新那「箱だね?」

早川 優理香「はい。実は、その箱は、私のおじが誕生日にくれたのものなのですが。

 開けることができなくて、困っているんです」

 秘川 新那は、その箱を手に持ち、それを開けようとした。

 しかし、その箱のフタの部分は、少しも動かない。

秘川 新那「開かないね」

 秘川 新那は、開けるのをあきらめ、箱をリサコの机の上に置いた。

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開武 千景「この箱って、わきにダイアルみたいなのがついてるよ」

 開武 千景が、その箱の側面を見て、言った。

 その箱の側面には、数字を合わせて開けるダイアル式の鍵がついている。

早川 優理香「はい。そのおじは、頭の良い人なんですが、少し変わった人で……。

 ”誕生日のプレゼントは、あげるけど、
 それがどこにあるかは、自分で探してごらん。

 ヒントは、その箱の中にあるから”
 と言うんです。

 この箱を開けるには、
 1から10までの素数の合計をこの式に当てはめて、
 計算して出てきた数字に、
 そのダイアル部分を合わせなければ開かないらしいのですけれど……」

 早川 優理香は、そう言って、式が書かれた紙を他の三人に見せた。

リサコ「これが? その式……?」

秘川 新那「まったく、ちんぷんかんぷん」

開武 千景「でも。なんで、それをリサコに開けてなんて言ったの?」

早川 優理香「実は、父の会社の取引先の社長さんで、占いを趣味にしている人がいるのですが。

 先日、その人にこの箱の話をしたところ……。

 その社長さんが、ある変わった占い方法で占いをした後、

 ”○月○日に、イニシャルがRの友だちに頼んでみてください。

 そうすれば、この問題は解決されるかもしれませんよ”

 と言ったんです」

開武 千景「それで、リサコ?」

早川 優理香「はい……」

リサコ「確かに、イニシャルはRだけど……」

開武 千景「でも、数学で、こんな点数を取ってる人だよ……?」

 開武 千景は、そう言って、机の上に出しっぱなしにしてあったリサコの答案用紙の端を指でつまみ上げた。

リサコ「あ、返してよ」

 リサコは、あわててそれを取り返した。

 それから、
「○月○日?

 ○月○日って、今日だよね……。

 何かあったかな……?」
 と、つぶやいた。

つづく

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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