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箱の数字 vol.2 [少しふしぎな話し]

タイトル:箱の数字 vol.2
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級。頼まれると断れない性格。
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものは、あまり信じていない。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。ピアノ部。
その他 ...

 これは、『箱の数字 vol.1』のつづきです。

本文:

 リサコは、その日が、魔女のオークションサイトで落札した呪文集が届く日であったことを思い出した。

リサコ「あ……」

 リサコが、教室のすみを見ると、そこに小さな時空のゆがみができているのが見えた。

 それは、宇宙宅急便の配達員が使うワームホールだ。

リサコ「もしかして、あれに何かヒントが?」

秘川 新那「何?」

リサコ「な、何でもない……」


 リサコは、秘川 新那に、そう言ってから、魔法のスマートウォッチを使って、時間を止めた。

 時間が止まると同時に、ワームホールから宇宙宅急便の配達員が出てきた。

宇宙宅急便の配達員「お届け物でーす。ここにサインをお願いしまーす」

 宇宙宅急便の配達員は、受取書をリサコの前に出し、リサコに持っていたペンを渡した。

 リサコは、そのペンで、そこにサインをして、宇宙宅急便の配達員から荷物を受け取った。

宇宙宅急便の配達員「では、またのご利用をお待ちしていまーす」

 宇宙宅急便の配達員は、そう言って、ぺこっと頭を下げると、ワームホールの中にもぐり込み、帰っていった。

 リサコは、その包みを開け、時間を止めたまま、その中に入っている魔女の呪文集のページをめくった。

リサコ「何か使えそうな呪文は……と」

 そこに、”何でも開ける呪文”が載っていた。

リサコ「これなんかいいかもしれない」

 リサコは、その呪文を覚え、魔女の呪文集を制服のポケットにしまってから、時間を元に戻した。


 三人が、ぽけっとした顔でリサコを見ている。

リサコ「さあ、みなさん。これから、数学の天才が、この箱を開けてみせましょう!?」

 リサコは、三人にそう言うと、
「たりらららーん……」
 と、おかしな鼻歌を歌いながら、
 空中にペンで、”計算式らしきもの”を書くまねをし始めた。

 三人は、ぽかーんとした表情でリサコのするそれを見ている。

 ”もちろん”、リサコが書く”それ”に、まったく意味は無い。

 その鼻歌が終わると、リサコは、ダイアル部分をなんとなーく思いついた数字に合わせ、
 さっきの呪文を誰にも聞こえないほど小さな声で唱えた。

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 すると、箱のフタが、バタン! と音をたてて開いた。

開武 千景「開いた……」

 開武 千景と秘川 新那が、信じられないといった表情でそれを見る。

 早川 優理香は、箱が開いたことをとてもよろこび、
「すごいですね。リサコさんは、数学の天才だったんですね」
 と言った。

リサコ「ま、まあね」

 リサコは、ちょっと複雑な表情で、そう言った。

 開武 千景は、箱を手に持ち、じっとそれを見る。

 箱の鍵の一部が、ぐにゃりと曲がっている。

開武 千景「これって、鍵が壊れてない?」

 開武 千景が、声をひそめて秘川 新那に言う。

 秘川 新那も、その部分を見て、
「つまり……、馬鹿力で開けたってこと?」
 と、小さな声で言った。


 開いた箱の中には、小さな紙片が入っていた。

 早川 優理香が、その紙片を箱から取り出し、それを読む。

 そこには、”素数を見つけだす公式を箱の底に書くように”と書かれていた。

早川 優理香「リサコさん、素数を見つけだす公式を箱の底の部分に書く必要があるみたいです。

 今度も、お願いします。

 数学の天才のリサコさんなら解けますよね?」

リサコ「え? 公式?

  そ、それは……、ちょっと……」

 リサコは、困った表情で、そう言いながら、ペンを持ったままその手を振った。

 ペンのペン先が、その箱の底に触れた瞬間、ペンが自動で動きだし、そこに答えを書き始めた。

 ペンが、答えを書き終わると、箱の底部分が開き、中から、鍵と小さく折りたたまれた地図が出てきた。

秘川 新那「あ……、二重底になっていたんだ……」

早川 優理香「さすが、リサコさん!」

リサコ「え? 何で?」

 リサコは、驚いた顔で、ペンを見る。

リサコ”あ、これは、宇宙宅急便の配達員が残していったペン……”

 宇宙宅急便の配達員が使うペンには、この宇宙の様々な問題に自動で答えを出す機能がついていた。

 
 四人は、放課後、その箱の底に入っていた地図と鍵を持ち、その地図に書かれている場所に行ってみた。

 そこには、たくさんの財宝があった。

 早川 優理香が、
「この財宝は、みんなで分けましょう」
 と言ったので、
 四人は、それをみんなで公平に分けた。

 その財宝を手に入れて、四人は大金持ちになった。

 ……が、世界中を旅して、色々なことにそのお金を使ってしまったので、数カ月後には、また元の普通の女子校生に戻ってしまった。

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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