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店と冷蔵庫 vol.1 [少しふしぎな話し]

タイトル:店と冷蔵庫 vol.1
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級。頼まれると断れない性格。
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものは、あまり信じていない。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。ピアノ部。お嬢様。
その他 ...

本文:
 四人は、連休を利用して、早川 優理香の父親が所有する別荘に遊びに行った。


 四人は、それぞれ旅行用のカバンを持って、静かな山の中を歩いている。

 早川 優理香は、もう一つ、カバンの他に白い小さな四角い箱を入れた袋を持っている。

秘川 新那「あっ、あそこにお店があるよ……」

 秘川 新那が、少し先に小さな店があるのに気づいて言った。

 四人は、ゆっくりした足取りで、その店に近づいていって、その店の中をのぞく。

 店の棚に、生活雑貨や食料品が並んでいるのが見える。

 開武 千景が、早川 優理香に聞く。

開武 千景「別荘って、この近くなの?」

早川 優理香「はい。もう、すぐそこです」

開武 千景「それなら、ここで何か買っていこう」

 四人は、その店で、食べ物と飲み物を買った。


 早川 優理香のその言葉の通り、その別荘は、その店からそう遠くない場所にあった。

 別荘の建物は、若い人に好まれそうなモダンな外観をしている。

 そして、中は、落ち着いた色調で統一されていて、部屋数は多く、各部屋に必要な電気製品と家具が置かれている。

 四人は、それぞれ、自分の好きな部屋を選び、そこに荷物を置いた後、キッチンに行く。

 早川 優理香が、買ってきた食べ物を整理しながら冷蔵庫の中に入れていく。

 リサコが、早川 優理香のそばに行く。

 買ってきた物が入っている袋の中から、お菓子のパッケージの一部がのぞいている。

 リサコが、それを見て、食べたそうにしていると、それを見透かしたように、開武 千景が、
「まだ食べちゃだめだよ」
 と言った。

リサコ「分かってるよ……」

 リサコは、色々なことをごまかすために、意味のない動きをしてみた。

 その時、リサコの服のポケットから、小さくして持っていた数枚の魔法カードが、バサッと下に落ちた。

秘川 新那「何、それ?」

 近くにいた秘川 新那が、それに気づいて、リサコに聞く。

リサコ「え? あー、これ? 何でもない。ははは……」

 リサコは、ささっと、それを集め、素早く服のポケットの中に入れた。

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 その別荘に行く前日 -- 。

 秘川 新那が、
「明日行く別荘があるあたりには、むかーしから、妖怪が出てきて、勝手に家の中の食べ物を食べてしまうという噂があるんだよ」
 という話をしていた。

 開武 千景と早川 優理香は、その話をあまり本気にしていなかった。

 しかし、リサコは、万一、妖怪が出た時のためにと思い、
 何枚か魔法カードを”適当に”選び、それを小さくして、服のポケットの中にしのばせていた。

 リサコが、さきほど、落としたものが、それだった。



 別荘 -- 。

 四人は、テラスの椅子に座り、飲み物を飲みながら、そこから見える自然の風景を楽しんでいた。

 少しして、開武 千景が、
「また、さっきの店に行ってみない?」
 と言った。

秘川 新那「いいよ。

 あれ?

 でも……」

 慣れない山道を歩いて疲れたためか、リサコは、いつの間にか、眠ってしまっていた。

早川 優理香「とても気持ちよさそうに眠っていますね」

 早川 優理香が、リサコの顔を見ながら言う。

開武 千景「起こすとかわいそうだから、私たちだけで行ってこようか……?」

 三人は、リサコを起こさずに、三人だけでさっきの店に出かけていった。

つづく

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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