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桜と面と祭り vol.1 [少しふしぎな話し]

タイトル:桜と面と祭り vol.1
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級。頼まれると断れない性格。
開武 千景(カイブ チカゲ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものは、あまり信じていない。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。ピアノ部。
その他 ...

本文:
 その日、四人は、一年に一度行われるちょっと変わったお祭りに参加するために、ある神社に来ていた。

 その神社の庭には、あちこちに桜の木が植えられていて、桜の花が見事に咲き誇っている。

 その神社で行われるお祭りというのは、かくれんぼのようなものだ。

 神社の人が、面をつけて神社のどこかに隠れ、参加者が、それを見つける。

 一番早くその人を見つけることができた人は、その年、幸せにすごすことができると言われている。

 その神社には、ご神体として、桜の花びらの絵が描かれた面が祀られているのだが、そのお祭りで使われる面は、ご神体として祀られている面とは別のものだ。


 -- 神社のお社の前。

開武 千景「ずいぶん人が、来ているんだね」

 開武 千景が、神社に集まった大勢の人を見て言った。

 その神社は、とても広い。

 敷地面積で言えば、○○ドーム二個分もある。

秘川 新那「うん。

 このお祭りは、わりと有名だからね。

 他の県からも、人が来ているみたいだよ」

 リサコと早川 優理香は、屋台で買った磯部焼きを食べながら二人の話を聞いている。

秘川 新那「それから……。

 このお祭りには、人間だけではなく、この世のものではないものもやって来るという噂があるんだよ?」

 にんまり笑いながら、秘川 新那が言う。

 リサコは、磯部焼きを食べる手を止め、
「この世のものではないものって、何?」
 と、秘川 新那に聞いた。

秘川 新那「うん。それはね……」

 秘川 新那が、それについて話しかけると……。

 神社の人が、マイクを使って、集まった参加者たちに、そのお祭り(かくれんぼ)の説明をし始めた。

 その神社の人の姿は、お社の前に設置された大型スクリーンに映し出される。

神社の人「えー、このお祭りは……」

早川 優理香「始まるみたいですよ」

 早川 優理香が、リサコと秘川 新那の二人に囁く。

 秘川 新那は、
「あっ、さっきの話は、また今度……」
 と、リサコに早口で言った後、大型スクリーンの方を向いた。

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神社の人「このお祭りは……、この神社に隠れている福の神を見つけるお祭りです。

 すでに、神社の人がこの福の神のお面をつけて、この神社のどこかに隠れています」

 神社の人は、そう言って、手に持った福の神のお面を高く上げて、参加者たちに見せた。

神社の人「このお面をつけた人を一番先に見つけることができた人は、その年一年、幸せにすごすことができると言われています。

 誰かが、このお面をつけた人を見つけたところで、お祭りは終了です」

 神社の人は、お祭り(かくれんぼ)の説明を終えると、
 そのお祭りの始まりを告げる太鼓をドンドンッ! と小気味良く二回叩いた。

神社の人「はい。では、お祭り、スタートです」

 太鼓の音が響くと同時に、参加者たちが一斉に走りだす。

リサコ「あっ……。あれ……?」

 それと同時に、リサコの体は、走りだした参加者たちに押されて、前の方に運ばれていった。

リサコ「あ~~~!」

 リサコの体は、太鼓が鳴る前にいた場所から、移動したところで、ようやく止まった。

つづく

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

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