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心にイメージ vol.2 [少しふしぎな話し]

タイトル:心にイメージ vol.2
(魔女のものがたり です)

登場人物:
川神 梨紗子(カワカミ リサコ) ... 魔女見習い → 魔女試験十級。頼まれると断れない性格。
秘川 新那(ヒカワ ニイナ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。不思議なものが好き。
早川 優理香(ハヤカワ ユリカ) ... 川神 梨紗子のクラスメイト。ピアノ部。お嬢様。
その他 ...

 これは、『心にイメージ vol.1』のつづきです。

本文:


リサコ「とりあえず、ひのすけくんのことをもっと知ろう」

 リサコは、呪符を使って、リサコの小さなイメージが、ひのすけの心のイメージ世界に入っていった。


 ひのすけの心のイメージ世界 -- 。

 ひのすけの心のイメージ世界には、魚のイメージが、いっぱいあった。

リサコ「魚……? 魚ばっかり……。
 もしかして、ひのすけという人は、釣り好き?」

 リサコは、ひのすけの心のイメージ世界の中の魚を指でつついてみた。

 すると、その魚がばたばたと動き、リサコの意識が、そのイメージ世界からはじき出された。


 ひのすけのイメージ世界から出た後、
 リサコは、自分の指から糸が出ていて、その先に、魚がぶらさがっていることに気づいた。

 それは、ひのすけのイメージ世界の中で、リサコが、指でつついた魚だった。

 その魚は、半分透明で、向こうが透けて見える。
 
リサコ「何これ?」

 リサコは、魔法のテキストを開き、その呪符について書かれている記述の続きを読む。

 そこには、
”誰かの心のイメージ世界に入った後、その中のものにふれると、そのイメージが体につき、その相手に好意を持たれます”
 と書かれていた。

リサコ「好意? ひのすけって人に好かれちゃうってこと? まいったな……。てへへ……」

 リサコは、そう言って笑う。

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 その時、廊下の向こうから、何かが、近づいてくる音が聞こえてきた。

リサコ「え? もしかして、ひのすけくん?

 ひのすけくんって、どんな人なんだろう」

 リサコは、ハンサムな男の人を頭の中で想像して少し二ヤ二ヤした。

 すると、突然、一匹のヒョウが出てきて、リサコに向かって走ってきた。

リサコ「ヒョウッ!?」

 リサコは、それを見て驚き、叫び声を上げた。

リサコ「わーっ!」

 その声に気づいて、早川 優理香が部屋から出てきた。

 部屋の前には、リサコとヒョウがいる。

 早川 優理香は、ヒョウの方を見ると、
「あっ、ひのすけ……」
 といつもの声の調子で言った。

リサコ「え? これが、ひのすけ?

 ひのすけのひは、ヒョウのひだったの……?」

 ひのすけは、リサコの前でしっぽをぱたぱたさせている。

早川 優理香「最近元気が無くて、心配していたんです。
 でも、元気になったみたいで良かったです」

 早川 優理香は、おっとりした口調でそう言いながら、エサの魚をひのすけ(ヒョウ)に、そうっとあげる。

早川 優理香「ひのすけ(ヒョウ)は、なぜかとても魚が好きなんです」

 その時、ひのすけ(ヒョウ)の足の一つが、呪符にふれた。

 その後、ひのすけ(ヒョウ)は、リサコの服にふれ、リサコの心のイメージ世界に入った。

 そして、そこにあった たい焼き のイメージにふれ、その世界からはじき出された。

 ひのすけ(ヒョウ)の足には、 たい焼き のイメージがくっついている。

 リサコは、その呪符の魔力で、ひのすけ(ヒョウ)のことが好きになった。

リサコ「かわいい」

 リサコは、そう言って、ひのすけ(ヒョウ)を見て微笑む。

早川 優理香「でも……、リサコさんは、勇気ありますね。ひのすけのそんなに近くに……。

 私も、そこまでは……」

 早川 優理香は、部屋のドアに隠れながら言う。

リサコ「ふっ、ふっ……。か、かわいいじゃない?」

 そう言うリサコの体は、ぷるぷるとふるえている。

リサコ「こ、こころは、かわいいと思っているのに……、
 か、からだが、こんなにふるえているのはなぜ……かな……?」

 その時、ひのすけ(ヒョウ)の口が大きく開き……、閉じた。

ひのすけ「バクッ!」

リサコ「ぎゃーーー!」

あとがき:
 読んでいただき、ありがとうございます。
 この物語は、フィクションです。

 友達の家で、ヒョウに出会っても、むやみに近づかないようにしましょう……。

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